ひいおじいちゃん | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

日本旅行記の続きです☆



新幹線こまちに乗って会いに行ったのは・・・・


私の父方のおじいちゃん。
カイくんにとっては、ひいおじいちゃん。



もう90歳を超えているけど、とっても元気なおじいちゃんです。


実はおじいちゃんには、右腕が無いのです。
正確には右腕の二の腕の真ん中から先がありません。


戦争で右腕を失ってしまいました。
だから私が知ってる「おじいちゃん」は、ずっと「右腕のないおじいちゃん」です。


でも、家族の中の誰よりもずっと自立している人です。


祖母が亡くなってからもう20年ほど・・・・

私たち家族から離れてずっと一人暮らしをしています。

家事も全部自分でやっていますよ。
今は少しヘルパーさんが来てお掃除などやってくれる日もあるようですが。


小さい頃はおじいちゃんが器用に包丁でジャガイモの皮を剥いて
お味噌汁を作る姿を見てびっくり&感動したものでした。

右腕が使えない分、色んな道具の助けを借りて上手に生活しています。


電気屋さんのセールスの仕事をしていたので、
最新の家電については家族の誰よりも詳しかったりします




おじいちゃんは、この世代にしては?かなり考え方が柔軟な人です。


とにかく、なんでも新しいことにチャレンジしてみようというタイプ。

右手が無くて文字がうまく書けない・・・
ならワープロで打てばいいんだ~と、ワープロを買って文字を打ってました。

オーストラリアにも、頑張って英語で住所をタイプして
手紙を送ってくれたこともありましたよ。

今回おじいちゃんの家に行ったら、新しいパソコンがありました。
今はパソコンでタイピングをしてるみたいです



そして食べものも結構色んなのにチャレンジします。

一緒にファミレスに行った時も、
「今日はすぱげてーを食べてみるか」とパスタを注文してました。
相変わらずポークカレーも食べてたし・・・・

昔から、「とりあえず何でも食べてみる」というおじいちゃんなのです。





そんなおじいちゃん、カイくんが自閉症だったと分かった時・・・

「専門の学校に行ってちゃんと教育を受ければ大丈夫だ。
 就職もちゃんと出来るよ」


と言ってくれました。


昔の人だけど、偏見もなくそのままのカイくんを可愛がってくれます。



そして「じいちゃんも、障がい者手帳持ってるよ」と言われて初めて、
「あ、そう言われればおじいちゃんも障がい者なんだっけと気づきました。


それくらい、おじいちゃんが「障がい者」というのがピンとこなかったんです。
だってほんとにしっかり自立して1人で生活しているので・・・。




今回も数日間だけだったけど、カイくんを会わせてあげられてよかったです。

本当はもっと頻繁に会わせてあげられれば良いのですが


もちろん母方のおばあちゃんにもたくさん会わせてあげたいですが、
特におじいちゃんの方は元気とは言えもう90代なので・・・


あと何回会えるかな、何回カイくんを会わせてあげられるかな、と思うと
やっぱりまた近いうちに日本に帰らなければと思います。




カイくんとわたしの場合


おじいちゃん、またカイと新幹線に乗って会いに行くからねー


次回はおばあちゃんのところにも新幹線で遊びに行こう