「行かんかったらよかったね…」
たろうと私が同時に発した言葉。
あるホームセンターのペットコーナー。
初めて行くお店でペットコーナーがあることすら知らなかったのですが、偶然にも目に入ってしまった。
そのお店の小動物コーナーは、ケージがガラス戸付きの棚の中に並べられており、店員さんしか開けられないようになっていました。
数匹のうさぎさんの中で唯一大きい子がポツリ。
その子の下の棚にいるうさぎさんが生後2ヶ月くらいの小柄な子だったので尚更大きく見えた(笑)
今日でちょうど生後10ヶ月のミニレッキス、女の子でした。
近くを通っても人に興味を示す様子はナシ。
まぁここまでは特に気にかかることもなく。
ミニレッキスちゃんが毛づくろいを始めた瞬間…
自分の後ろ足をガジガジ噛んでる!
近づいてのぞいてみると爪は伸びたままで、爪も噛んでるのかボロボロな感じ。
レッキス系はソアホックになりやすいって言うけど、大丈夫なのか?
そうやってのぞき込んでると「気になる子がいましたか?触ってみますか?」と店員さん。
(60代くらい?のおじさん)
私の返事を待たずガラス戸を開けると、それまで大人しかったミニレッキスちゃんがケージの扉に飛びついてくる。
ケージの扉を開けると異常なくらいのアピール。
手を差し出すと落ち着きなくまとわりついてくる。
「撫でて」と頭を差し出してきたかと思うと私の手や服の匂いをかいだり必死に外に身を乗り出して下をのぞき込んだり…
最後には落ち着いてナデナデさせてくれた。
そしてナデナデしていて気付いた。
首の後ろあたり?にハゲが。
かさぶたもありました。
思わず店員さんに「ここはケガしたんですか?」と聞くと、店員さんは「いや、ずっとケージの中なので怪我をすることはありません。癖みたいです。」と。
…ハゲの何が癖なのでしょう。
かさぶたがあるのに「怪我はない」と断言できる根拠。
立ち上がることも出来ない高さのこのケージにずっと入れていると堂々と言う姿勢。
もう「?」が頭から溢れ出るレベル。
全体的にボサボサだったのは換毛中だったからかな?
レッキス触ったの初めてだったけど、触り心地はよかったです。
立つことも出来ない高さのケージ、自分の後ろ足をカミカミする姿、首後ろのハゲ、かさぶた、落ち着きのない様子…
心配な要素ばかりだけど、そんな簡単に「買います!」なんて言えないし、心が痛みながらもケージの扉を閉める。
すると一生懸命頭で押し返してきました。
まるで
「置いて行かないで!ここから出して!私を連れて帰って!」
と言われているような気分でさらに心が痛む。
ペットコーナーを離れた瞬間、心の底から出てきた言葉。
「行かんかったらよかったね…」
知ってしまったからには、ずっと心に引っかかる。
ある程度大きくなっても、可愛ければ、健康であれば、懐っこければ、“買ってもらえるチャンス”はあると私は考えています。
まぁらぁが来る前に気になっていた“売れ残り”のロップ君も、もうすぐ1歳という成長した男の子でしたがとっても可愛くて人見知りもなく健康な子でした。
しかも比較的しっかりしたショップだったので、いつか家族が見つかると安心することができました。
今回は状況が違う。
スペースならある。
たろうと協力すればお世話も問題ない。
ただ、すぐに飼育用品を準備して生体代もポンっと出してっていうのは難しい。
きゃー
気になってどうしようもないけど、とりあえずは保留にするしかない。
まぁらぁもいるし、今はふわりもいる。
「かわいそう」「心配」「気になる」だけではどうしようもないのです。
“命”だから。
…とか偉そうに言ってるけど、どうにかして飼えないかなぁってずっと考えてます(笑)
私だけでなくたろうも^^;
そもそも、ミニレッキスの定価ってどのくらいなのでしょう?
血統書は無し。
調べると血統書無しだと大体2万円以下らしいけど…
ミニレッキス、生後10ヶ月、メス、ブラウン、ハゲあり、かさぶたあり、爪ボロボロ
で、1万後半でした。
たろうと私で記憶してた金額が違うのですが16,000~19,800円の間(笑)
命に値段がつくこと自体悲しいけど、ミニレッキスちゃんには申し訳ないけど、正直もう少し安くなってもいいんじゃないかな…って思ってしまった。
店長さんとかに交渉したら安くなるかなとか。
いやまぁ安くならなくても心揺らいでるけど。
心配だからまた今度見に行こうねってたろうと話しました。
そしてこれからはもう絶対にペットショップ行かない。
行っても生体コーナーは見ない。
キリがない。
飼育用品はネットだけにしよう。
切らさないように多めに買おう。
ミニレッキスちゃん、どうか無事でありますように。