近々、音楽理論の本を出版する気満々なんでとりあえずその本の「はじめに」の章を書いてみた。
まだ出版社は決まっとらんもんで完全にフライングだけど。
でも昔からこういうことを宣言するとだいたい全部実現しちゃうもんで、たぶん近々出版が決まると思う。(笑)
それまでにワシなりの音楽理論を完成させんといかんもんで毎日勉強を頑張っとる。
これを読んでももらえば、なぜワシが中二のように夢中になって音楽の勉強をしとるのかが分かってもらえるはず。
本のタイトルは
「ゴリラから見た音楽理論」
〜ボーカリストが知っておくべき必要最低限な音楽理論
で決まりだ!
帯に書く謳い文句は
既存の音楽理論書は難しすぎる!
ボーカリストにとって最低限必要な音楽理論だけに絞った画期的な音楽理論書!
ってとこかな(笑)
内容をかいつまむなら
音なんか12個しかない!たった12個の敵を倒すだけで世界は変わる!
ドレミファソラシドの意味が分かれば音楽理論の半分は終わり!
楽器ができないって人にはウクレレをやることをオススメする!
こんな小さい楽器の指板上に音楽理論の大事な部分が全て詰まっとるのだ!
ということで序章の初稿を公開。
ーーー以下原稿ーーー
-はじめに-
まず最初に言わせてもらう。
ボーカリストに音楽理論など必要ない。
君がいい曲を作りたいとか、ライブで最高の歌を歌いたいというだけならば。
いわゆる音楽理論なんてものは天才がひらめきで生み出したカッコイイ音使いを後から凡人でも使えるように無理やり理論付けして整理したものにすぎない。
ブルースのように西洋の音楽理論じゃ説明しきれない音楽も世界中に存在しとる。
つまり、音楽理論とは未完成で後付けのでっち上げ学問なのだ。
だから音楽理論に対してコンプレックスを持つ必要など全くない。
ワシは18歳で初めて鼻歌で曲を作り20歳でバンドを組んでから43歳になるまでの25年間、ただ指の形で覚えたコードを適当に組み合わせて感覚だけで曲を作ってきた。
単音ではドレミすら弾けず、楽譜も全く読めず、音楽理論的にはゴリラレベルの知識しかなかった。
それでもメジャーデビューしNARUTOのエンディングテーマやグリコカフェーレのテレビCMなどを手がけるバンドのボーカリストでありメインコンポーザーとして何一つ不都合もなくバンド活動をやってこれた。
つまり、やはりバンドのボーカリストには音楽理論など必要なかったのだ。
音楽理論が必要ない代わりに才能は必要だけど(笑)
でも43歳になった直後から急にウクレレでアドリブでソロを弾く練習をし始め、同時に音楽理論の勉強も始めた。
なぜならば教え子である子ども達の期待に応えたかったから。
というのもワシは2011年の東日本大震災直後からウクレレ大使という名前をウクレレ業界からもらって被災地の子ども達にウクレレを贈り、音楽の楽しみ方を教える活動を自らのバンド活動と並行して続けとるのだが、震災から数年経って成長した子ども達から「コードってなに?」とか「アドリブが弾いてみたい!」とか言われるようになっても、ちゃんと応えられんかったんよ。
ボーカリストとして自分で音楽を生み出すだけなら音楽理論なんか知らずとも不自由はなかったんけど、ウクレレ大使として子どもに音楽を教えとる立場ならこのままじゃいかんと思った。
だから自分なりに音楽理論を噛み砕いて消化して子ども達にも教えてあげられるようなろうと思い立った。
これが43歳から急に音楽理論を勉強し始めた理由。
だからプロのギタリストや作曲家やクラシック畑の人達から見た音楽理論とは別の角度の視点から切り込めたと思っとる。
いわば、ゴリラから見た音楽理論なのだ(笑)
まずはギタリストが指板上に何が見えているのかをバンドメンバーや仲間のギタリストに徹底的に聞きまくった。
毎日毎日、ウクレレの指板上の音を探り、どんな風に音が並んどるのかを徹底的に体感してみた。
たったそれだけで1週間もあれば短くて簡単なソロなら弾けるようになった。
同時に音楽理論書も片っ端から読み漁ったり、音大出身の友達にも質問しまくった。
そして勉強を始め3ヶ月経った頃、ボーカリストが最低限知っておくと便利な音楽理論の全貌が見えた。
ボーカリストに必要最低限というのは趣味で音楽を楽しんどる人たちにとっても「丁度いい音楽理論」だと思う。
勉強する前は大嫌いだった音楽理論だけど、理解し始めたらこれほど楽しい酒のつまみはないと感じた。
まるでブラタモリやタモリ倶楽部を見てワクワクするような変な気持ちを覚えた(笑)
ミュージシャン同士の酒の場の話のネタとしてこんな面白くて尽きない話題はないかも。
恋の話以外には(笑)
しかも音楽理論をちょっと理解したことで、本業のボーカリストとしてのバンド運営や弾き語り活動にもいい効果をもたらしてくれた。
だから、もし君が音楽理論にコンプレックスを持っているなら、是非とも勉強して音楽理論なんか大したことがないんだって安心して欲しい。
でもプロの演奏家やスタジオミュージシャンになりたい訳じゃないなら巷に溢れる音楽理論書に書いてあることの全ては必要ない。
沢山出版されとる音楽理論書にはボーカリストにとってはあまり重要じゃない理論が多く書かれとってかえって大事な部分が分かりにくくなっとる。
というかわざと難しく見せて、音楽理論の格式を高めようとしとるんじゃないかとさえ感じ、怒りすら覚えた(笑)
若くして自らのバンドや自分のやりたい音楽で食っていくのを諦めてポピュラー音楽教室の講師に落ち着いちゃった人の演奏を聴くと何の歌心もグルーヴも感じられず残念に思うことが多い。
やっぱ現場で揉まれとらんもんでどうしても説得力に欠けちゃうんよな。
そんな講師に教えてもらっても、、、なんてことは言わんけど、ワシに言わせればそんなポピュラー音楽の講師のほとんどがミュージシャンとしては何の実績もない人が多い。
テレビでよく見る若い料理研究家と近いかも。
何でこんな料理の素人がテレビで偉そうに語っとるの?って思ったら親が有名な料理研究家というオチ。(笑)
料理研究家って世襲なの?親が有名だと子供もテレビで料理のことを語れちゃうの?
現場で修行したり自ら飲食店を経営して自分の味を堂々と世に出したこともないのに!(笑)
なんてね(笑)
話がそれたけど、ボーカリストや、楽器を趣味で楽しんどる人が知っておいても損はない最低限の音楽理論、例えば、自分の曲の間奏で簡単なアドリブソロを弾いたり、作曲する際のヒントになる音楽理論だけにフォーカスを当てた本があってもいいと思う。
ワシの本業はボーカリストである。
ギタリストでもなければウクレレプレイヤーでもない。
だからプロとして楽器を弾ける訳ではない。
でもプロとして楽器を弾ける人にとっては当たり前すぎて初心者が何につまづくのかが分からんこともワシなら分かる。
なぜならワシもつい最近まで初心者だったからだ(笑)
そんな楽器のプロでもなく、音楽理論を長年勉強しとる訳でもないワシだからこそ教えられる音楽理論があると確信し、この本を書くに至った。
簡単なコードでなら弾き語りしたり曲も作れるけど、コード進行に合わせてソロ弾きの仕方がわからず前に進めない、そんな君にこそこの本を読んでもらいたい。
ゴリラなワシでもわかったのだから何も恐れることはない。
この本がきっかけになってさらに高度な音楽理論の勉強に進むのもいいけど、音楽を楽しむための理論の勉強はこれだけで十分なんで、後は感性にまかせて曲をどんどん作ってじゃんじゃんライブをやって欲しい。
音楽理論は勉強するだけじゃなく自分の活動にリンクさせて実践することが大事だ。
もし、楽器が何も出来ないってボーカリストは今すぐにウクレレを始めることを強くオススメする。
あんな小さい楽器の指板上に音楽理論の大事な部分が全て詰まっとるんだでね。
音楽理論の勉強と実践をウクレレ(ギターの1弦〜4弦でも代用できる)という楽器を通してリンク出来るようにこの本は構成してあるんで初心者でもすぐにウクレレで音楽を楽しめるようになるはずだ。
最後に再び言わせてもらう。
音楽理論など理解したところで名曲が作れるわけでもなければ、聴く人を魅了する「いい唄」が唄えるようになる訳ではない。
それは別次元の問題だで、極論を言えばやはりボーカリストには音楽理論など必要ない。
ーーー以上原稿ーーー
序章からボリューム多い(笑)
出版する時はもっと要点を絞って読みやすくせんとだけど、ワシの思いはこれだ!
この動画みたいに震災直後から東北の子供を中心にウクレレ大使として音楽の楽しみ方を教えるワークショップを続けさせてもらっとる。
この活動にも今後は音楽理論のワークショップも追加する予定。
さあ、出版社のみなさん、執筆依頼バッチコイ!!!(笑)
hanchan4649@gmail.com
ハンサム判治公式サイト