ウクレレ大使なんて名前をもらって活動しとるけど、ワシのウクレレの使い方はいたって邪道(笑)
繊細なプレイは一切できず力任せに思いっきり弦をぶっ叩くスタイル。
しかもライブではこだわりのソプラノサイズでLow-G半音下げチューニング。
だで既製品の弦で一番テンションが強い弦(WorthのCF-LGEX)でも弦のテンションが足りんくて不満だったんよ。
特にLow-Gはゆるゆるですぐ無意識でチョーキングしちゃうし。。。
シーガープレミアム万鮪の50号!
マグロ釣り用のフロロカーボン製の極太釣り糸。
太さが1.17mmでほぼ焼き鳥の串の質感(笑)
これをウクレレのLow-G弦として使ったらどうなのか?
既製品のフロロLow-G弦の標準サイズは0.91mmだでだいぶ太い。
既製品で一番太いであろうWorthのCF-LGEXでも1.10mm。
つまりシーガープレミアム万鮪の50号は単純計算で標準Low-G弦の3サイズアップになる。
さすがに太すぎるかと思って怖かったけど直感を信じて
M'sCRAFTのメイン機に搭載してみたらもうバッチし!
音もでかい!
テンションもバッチし!
しかもなぜかWorthの弦より太いのにハイポジションでもピッチがいい!
1弦はシーガー船ハリス14(0.620mm)。
2弦はシーガープレミアム万鮪22(0.780mm)。
3弦はシーガープレミアム万鮪26(0.840mm)。プレミアム万鮪30(0.91)にサイズアップ。
この組み合わせでソプラノウクレレとは思えんぶっとくてデカい音が鳴る。
マジで最高!
もうこれで一生ライブ用の弦は買わんでいいと思う(笑)
ただ、いい子は真似せんほうがいい。
テンション強すぎてたぶん上品なプレイは出来んくなるでね(笑)
しかもワシのメイン機は
M'sCRAFTの森さんに作ってもらった特別仕様で板が普通のウクレレより断然厚くて丈夫な作りなんよ。
だでこのテンションでも耐えられる。(と信じとる)
改めて判治スペシャル弦をまとめると
1弦 シーガー船ハリス14(0.620mm)
2弦 シーガープレミアム万鮪22(0.780mm)
3弦 シーガープレミアム万鮪26(0.840mm)
プレミアム万鮪30(0.91)にサイズアップ。
DUELの鮪力35号にサイズアップ!
4弦 シーガープレミアム万鮪50(1.170mm)
DUEL 鮪力60号(1.280mm)にサイズアップ!
(High-Gにする時は1弦と同じかまたはシーガープレミアム万鮪16)
ハンサム判治オリジナルのスーパーファットゲージセットはこれだ!
あー気分がいい。
またウクレレの練習に精が出るぜ!
※昨日(1/20)のレレチャリで判治スペシャルスーパーヘビーゲージ弦を実戦投入!
テンション高!生音デカ!(笑)マジで最高だった!
レレチャリ仲間にも弾いてもらったんけど、テンション高すぎてウクレレへの負担が高すぎん?って心配してもらったもんで家に帰って検証してみた。
こう見えて理工学部物理学科中退のワシである(笑)
物理学的に弦の張力を計算してみた。
(弦の長さと比重と音程で張力を計算できるマニアックなアプリ。)
その結果、判治スペシャル弦でソプラノ半音下げチューニングした場合の張力は、ミディアムゲージ弦をテナーに張ってノーマルチューニングした場合よりは低く、コンサートでノーマルチューニングした場合よりちょっと高いことが判明。
ってことは楽器に理不尽な負担をかけとる訳じゃないってことだでちょっと安心。
異常に張力が高いって感じるのは、弦自体の太さからくる押さえにくさと、ソプラノゆえのフレット間隔の狭さからくるんかもな。
「張力データ」
判治スペシャル弦ソプラノ
1弦 シーガー船ハリス14 (0.620mm) G#4.526kg A5.08kg
2弦 プレミアム万鮪22(0.780mm)D#4.021kg E4.513kg
3弦 プレミアム万鮪26(0.840mm)B2.937kg C3.297kg
4弦 プレミアム万鮪50(1.170mm)F#3.198kg G3.59kg
Worth CMミディアム弦 ノーマルチューニング
1弦 0.5207mm テナーA5.619kg コンサート A4.393kg
2弦0.6604mm E5.027kg E3.966kg
3弦0.73914mm C4.003kg C3.13kg
4弦0.56896mm G2.372kg G1.855kg
4弦0.90932mm LOW-G3.4kg LOW-G2.659kg
こう見ると判治スペシャルの3弦はもっと太くていいんかもな。
例えばプレミアム万鮪30(0.91mm)を3弦にした場合のテンションは
B 3.447kg C 3.87kgになる。
他の弦とのバランスはこっちの方がいいんかも!?
追記
1弦が一番張力が高く、低音になるにつれて徐々に張力が低くなっていくナイスバランスに。
ベビーサイズだと普通のゲージじゃテンションが足りず本気のプレイは難しいじゃん?
でもこの判治スペシャルヘビーゲージ弦ならベビーウクレレの半音下げでもテンションが確保できる。
Low-Gはさすがにピッチが悪くなったけどプロに調整してもらえば実用レベルになるはず。
逆にテナーとかコンサートウクレレに張れば、ギターの1〜4弦と同じチューニングまで下げても実用できるテンションだでギター用のタブ譜を練習する時に便利。
左がベビーウスレレで右が4弦からDGBEチューニングにしたテナー。
5弦と6弦で合うのが見つかればギタレレをノーマルチューニング(EADGBE)で使うのにもよさそうだ。
※上記の組み合わせは太すぎて一般的じゃないもんで最後に一番オーソドックスな弦の組み合わせ情報を。
ミディアムゲージのフロロカーボン弦の組み合わせを釣り糸で揃えるなら
1弦 シーガー船ハリス10(0.520mm)
2弦 プレミアム万鮪16(0.660mm)
3弦 プレミアム万鮪20(0.740mm)
4弦 シーガー船ハリス12 (0.570mm)
LOW-G プレミアム万鮪30(0.910mm)
ってとこかな。
東北に贈るウクレレはこの仕様にしとるよ。
追記
判治スペシャルLow-G弦であるプレミアム万鮪50号にピッタリのヤスリを見つけたもんで注文したら間違ったサイズが届いてガッカリ。
欲しかったのは魚地球印ナットファイルの0.046インチ、、、
工具萌え。
これは「Gツール MF05 匠之鑢 極 玄人 刀刃」という細くて薄い精密ヤスリ。
サドル側の弦をひっかける溝を広げたりするのにあると便利。
ワシはもともとカマカの太いナイロン弦を使っとったもんで1弦から3弦に関してはナットの溝はそのままでも大丈夫だった。
これはナイロンとフロロカーボンの比重の違いで比重の重いフロロカーボンの方が同じテンションでも細くできるのが理由。
弦は細い方がピッチが良くなるのは物理学的に常識。
フロロカーボンの釣り糸は水をほとんど吸わんから湿度の変化にも強いもんでチューニングも安定する。
ナイロンと比べて伸びにくいもんで張り替えてからチューニングが安定するまでの時間が圧倒的に短い。
チューニングで挫折しがちな初心者にもオススメ。
音色さえ気に入ればフロロカーボンの釣り糸がウクレレの弦として最適だと思う。
ちなみに、フロロカーボンを素材から糸状に加工する技術を持っとる会社って世界でもシーガーを製造販売しとるクレハグループの他に何社もないんだって。
だで、市場に出回っとるフロロカーボンのウクレレの弦だけじゃなく、フロロカーボンの釣り糸はほぼ全てクレハグループが製造しとると思っちゃっていいんかもな。
つまりタイトルの「ウクレレの弦をフロロカーボンの釣り糸で代用する」というのは間違いで、正しくは
「既存のフロロカーボンのウクレレ弦の正体は実は釣り糸そのものだった」
が正しい(笑)
マグロの釣り糸弦でレコーディングした音源はこんな感じ。