光文社古典新訳文庫 | クソ共を殺せ

光文社古典新訳文庫

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自らも同シリーズで、『星の王子さま』の新訳『ちいさな王子』を手掛けた野崎歓氏の書評が、読売新聞に掲載されていた。


で、お仲間の中条省平氏が訳した『マダム・エドワルダ 目玉の話』を取り上げていた。


以前の訳書に付けられていた『眼球譚』よりも、中条氏の付けたタイトルに賛同しているようだった。


そもそも、何でこんなシリーズを作ったのか?


明らかな誤訳・悪訳や、言葉遣いが古すぎるものに対して新訳を出すのなら分る。


また、その作品に相応しい、読者に強い影響力を持つであろう訳者に担当させるのなら理解できる。


ところが、訳者の顔ぶれをみてみると・・・なんともまあ・・・単なるお行儀のいい語学の先生・研究者の皆様といった感じで・・・


例えば『眼球譚』は生田耕作が訳出した。


生田耕作と中条省平を比べたら、「森伊蔵」と消毒用アルコール、カルピスと痰みたいなもので、文学者としての格が違いすぎる。


外国文学の古典で、何故か翻訳が出ていなかったりとっくの昔に絶版になっている作品がたくさんある。


例えば現代フランス文学でいえば、モンテルランとか、ピエール・マッコルランとか、ドリュ・ラ・ロシェルとか読みたいと思う。


ドリュは福田和也君の専門。福田は、自分の修士論文は無理矢理文庫化させるくせに、ドリュの作品は広く紹介しようとしない。


中条氏は、意味の無い事をやっていないで、バルベー・ドールビィの作品をセッセと訳すべきなのではないだろうか・・・?



こんなことをいくら書いても、光文社編集部の諸君には伝わらないし、この記事を読んだところでチンプンカンプンだろう。


せいぜい野崎氏の提灯記事にホクホクするのが関の山だ。