2016年交流戦を終えてヤクルトを分析してみた | hanshintoratoraのブログ

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交流戦を終えてヤクルトを分析してみた


2016年6月23日 ゲーム無し 32勝36敗3分けの4位


交流戦をセ・リーグが惨敗で終え、6月24日からリーグ戦が再開される。全チームほぼ半数の試合を消化し、絶好調の広島、一進一退の4チーム、1弱になってきたヤクルトと3つに分かれてきました。リーグ戦再開を前に阪神以外の5球団を分析してみました。 ヤクルト 昨年14年ぶりにセ・リーグを制したヤクルト。交流戦も調子が上がらず6勝12敗で終え、通算30勝41敗1分けの借金11でリーグ戦再開です。


昨年も終始絶好調というわけではありませんでしたが、二けた借金からの優勝はかなりきついものがあります。 打撃陣は山田を筆頭に、好調を持続しています。昨年トリプルスリーを達成し本塁打王、盗塁王を獲得した山田ですが、2016年もさらに一皮むけたような活躍を披露しています。打率は巨人坂本に次ぐ2位、ホームラン、打点はすでにトップであり、二塁打、盗塁、四球、出塁率でもリーグトップを走っています。


試合数が少なくなった交流戦でも、全チームから本塁打を記録し、すでに11球団で打っており、もはや手が付けられない状況にあります。この山田に加えて、懸念であった1番センターにはオリックスから移籍の坂口がはまり、昨年怪我でほぼ貢献できなかったバレンティンも、打線に厚みを加えています。


もちろん昨年の首位打者・川端も健在で、遊撃手の大引までも好調を持続しています。そのためチーム打率.264は広島に次ぐ2位であり、交流戦打率.275も12球団中2位を記録しました。現状は昨年の打点王、畠山を欠いた状態である状況であることも加味すると、末恐ろしい打線であることが改めてわかります。


これだけの打線をもってしても、投手陣がリードを守れず苦汁をのんでいます。交流戦防御率5.90、シーズン防御率5.12はダントツの最下位なのです。昨年は、ロマン、オンドルセク、秋吉、バーネットの救援カルテットがチームを支えました。この4人中二人が抜けた今シーズンはオンドルセクがクローザーに定着しますが、秋吉はスタートダッシュに失敗。かつての二けた勝利投手・村中、そしてローテーション投手の成瀬をリリーフに回して、何とか保っているという状況です。


問題は、圧倒的に先発投手陣にあります。開幕時は、小川、石川、原、館山、成瀬、デイビーズの6人でした。しかし、エース小川は不調から抜け出せず、石川、館山のベテラン勢は不調と怪我で登録抹消。成瀬は不調からリリーフに配置転換、新人の原もローテーションを守るも2勝7敗となり登録抹消、デイビーズもローテを守るもいまだ1勝。まともに働いている投手がいないという危機的な状況です。


新垣、山中、杉浦、古野らが穴を埋めて登板していますが、ヤクルトのQS率(先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時に記録される。)は驚きの41.67%。セ・リーグ1位の広島は63.38%です。最低でも50%以上に持ってこなければ、連覇はおろかAクラス入りすら厳しい状況と言わざるを得ません。夏以降に復帰予定の館山に過度な期待は難しいでしょうから、やはり左右のエースが奮起するしかありません。そう、右の小川、左の石川、彼らが両輪となる以外ないでしょう。