ハラスメント体験記 加害者編 [4] | 半三本のカンフル日記

ハラスメント体験記 加害者編 [4]

帰り道…私の足はフラフラでした.


もちろん,酔っていたというのもあります.


しかし,「とんでもないことをしてしまった…!」という自責の念が,私から力を奪っていたのです.


口の中が乾き….


手が震え….


そして,足先が痺れ,膝に思うように力が入りません.


頭の中を,ぐるぐるぐるぐる,B君の言葉が渦巻いています.




「いい加減にして下さいよ…!」


「何考えているんですか…!」


そればかりが耳にこびりついて離れません.




気が付くと自宅でした.


その間のことは覚えていません.


酒に酔い,飲み会で騒いだために疲労しきった体が,休息を全力で訴えています.


しかし,変に冴え渡った頭が,今日最後の仕事をさせようと机に向かわせました.


便箋とボールペンを取り出し,メモ用紙に試し書き.


大丈夫…インクは切れてない.


そうして一筆したためた後,封筒に入れ,最後にこう記しました.










「退部届」










できることなら,こんなものは書きたくなかった….


だが…やるしかない.


今日最後の仕事を終え,床に就こうとしたとき…携帯の着信音がなりました.


ナンバーディスプレイには,かけてきた人間の名前が大きく映し出されていました.





「B」と….



(前へ)  (続く)





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