最近はお寺でも、仏様の御姿をよく拝見出来る様に照明がほどこされています。
勿論うちもそうのですが、特に当寺は僕が作った感知式LED照明をつけております。
聞こえは良いですが、感知式と言っても手作りですから、手作りの値段です。
これを作って設置してから、一度知り合いの仏師さんがおいでになった事がありまして、聞いたことがあります。
「今、どこもLED照明が流行ってますけど、正直明るすぎる事はありませんか?ちなみに白色が多いですが、色は何色が一番良いのですか?」と
すると仏師さんは「昔は蝋燭の明かりだけしかありませんでした、昼しかほとんど御姿は拝見できず、昼でも堂内だと難しい。今は明るすぎます」と
という事は蝋燭の色と言いますと、暖色系のオレンジ系の色になるわけですね。しかし、明るすぎるとは、確かにその通りかもしれませんね。
明るければ無駄に見よう見ようとしてしまうし、拝むにあたって(無駄に見る)という事は不必要なのかもしれません。要は心で仏を見て拝むという事が一番大事なのですね。
しかし、拝観料を払ったのだからガッツリ見て帰りたいと思うのが人です。それ相応の対価がほしい。見て帰りたい。払った値打ちを見出したい。
人ですから仕方ありません。人それぞれ信心も違うわけですから。それはごもっともです。
だって、うちもよく御姿をよく拝見していただくために設置したわけですからね。
難しいところですね。あまり明るくし過ぎず、見えにくくしすぎず・・・
荘厳な空気を壊さず、見ていただくという事は・・・なかなか難しいです。
見るではなく、心でみて感じて、拝むという事が大事なのだと思います。
なんかマジマジと見るのもおかしいですもんね(*_*;
ちょっとそんな事を考えてみたりしました(´・ω・`)
明日も寒いでしょう。風邪だけひかれませんように!!
では。
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