衛生管理者とは、労働安全衛生法に基づく国家資格。

 

常時50人以上の労働者を使用する事業場では、衛生管理者免許を有する者のうちから労働者数に応じ一定数以上の衛生管理者を選任し、安全衛生業務のうち、衛生に係わる技術的な事項を管理させることが必要です。


主な職務は、労働者の健康障害を防止するための作業環境管理、作業管理及び健康管理、労働衛生教育の実施、健康の保持増進措置などがあります。 

 

衛生管理者の資格区分は以下の3つ。
①衛生工学衛生管理者

(全ての業種で選任される)
②第一種衛生管理者

(農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業、電気・ガス・水道業、熱供給業、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業、清掃業で選任される)
③第二種衛生管理者

(金融業や保険業等、上記②を除いた業種で選任される)

 

衛生工学衛生管理者は講習費用が高額なうえ、

そもそも大学や高専で理系課程を修了していないと受けられませんショックなうさぎ


私の勤務先は建設業、清掃業、機械修理業等の危険を伴う作業も扱っているため、

第一種を受けることにしました。

 

なお受験には実務経験が必要です 。
私は高校卒業後に3年間コンビニでアルバイトをしていて、

職場の衛生管理や清掃に従事していました。

 

オーナーがこれらの経験を実務経験として

事業者証明をしてくれたため出願できました。


第一種の出題科目は以下の5つ。
①関係法令(有害業務に係るもの)
②労働衛生(有害業務に係るもの)
③関係法令(有害業務に係るものを除く)
④関係法令(有害業務に係るものを除く) 
⑤労働生理

 

試験は5択のマークシートです。
全体で60%かつ各科目40%取れれば合格なのですが、

このうち①の関係法令(有害業務に係るもの)で40%を下回って落ちる人が多いらしいです。
確かに関係法令(有害業務に係るもの)は一般人には馴染みが薄い分野であり、

細かい数字を暗記しなければならないため、他の科目よりも難しく感じました。

 

…とはいえ、この試験は8割以上が過去問の焼き直しなので、

過去問でしっかり対策すれば落ちることはないです。


テキスト1冊と過去問1冊を買ったら、まずテキストを一読し、

あとは過去問をひたすら解いていく(読んでいく)という学習法をオススメします。

 

今回私が利用したのは、
①『これだけ覚える衛生管理者』(成美堂出版)1,000円
②『第1種衛生管理者試験問題集』(中央労働災害防止協会)2,200円

衛生管理1


①のテキストは内容が簡潔にまとめられていて持ち運びにも便利。

何より安いのでオススメです。
②の過去問は年度ごとでなく科目ごとに編集されていて使いやすかったです。


試験の一週間後、合格者には合格通知書が届きます。
申請書に1,500円分の収入印紙を貼り付け、合格通知書を同封。

 

簡易書留で申請してから一週間も経たずに到着…早い びっくり
衛生管理1
「一衛生管理」の欄に所持を意味する「1」が刻まれました。
安全衛生に力を入れている会社なので、この資格はどこかで役に立つはず。

 

労働安全コンサルタントや社会保険労務士など、

機会があれば他の関連資格にも挑戦したいと思います ウインク