概要

賃貸不動産経営管理士(賃管)は「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」に基づく国家資格。

この資格を取得すると、賃貸住宅管理業者の「業務管理者」になることができます。

 

賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家としてその能力を発揮し、賃貸不動産の管理を適切に行うことを通じて、賃貸不動産所有者の資産の有効活用、不動産に居住し利用する賃借人等の安全・安心を確保するといった非常に重要な役割を担う…とされています。(公式HPより)

 

試験は賃貸不動産経営管理士協議会が11月中旬に実施します。

試験内容は4択のマークシートで50問出題され、2時間で解答するというもの。

直近の合格率は30%前後で、受験料は13,200円です。

 

不動産系の資格では宅建と管業を取得しており、以前から賃管にも興味はありました。

賃管はもともと民間資格だったのですが、法改正により2021年に国家資格に格上げされました。

「受験料は高めだけど、国家資格なら取って損は無いだろう」ということで、受けてみることにしました。

宅建・管業での学習事項も生かせそうですしね。

 

対策

ますは参考書選びから。

大成出版社から「賃貸不動産管理の知識と実務」という公式テキストが出版されているのですが、定価4,048円と高めなうえ1,000頁を超える分厚さ。

いやぁ、これは読む気にならない…

 

他の出版社からも参考書は多数出版されています。

比較検討し、TAC出版のテキストと過去問題集を買うことにしました。

テキストはフルカラーでイラストも豊富で読みやすそうだったのが決め手です。

過去問も7年分収録されているので安心です。

 

 

まずはテキストを1周。

全体の半分くらいは宅建・管業で学んだ内容で、難所も無くスラスラ読み進められました。

過去の合格者の体験談を見てみると「過去問の焼き直しが多いから、過去問だけやっておけば受かる」という意見が多かったので、あとは過去問を重点的にやっておけば大丈夫だろうという感じ。

 

ところが…

10月の人事異動で全く畑違いの転属されてしまい、勉強どころではなくなってしまいました。

受験を見送ろうかとも思ったのですが、そこまで難関資格というわけではないため、とりあえず受験はすることにしました。

 

試験前日にテキストをもう1周だけして、計2周しました。

過去問は初めの30頁くらいしか取り組めず、ほぼ手つかずで試験日到来。

どうなるかなぁ…

 

受験(2022.11.20)

試験会場は幕張メッセ国際展示場。

ここにはFPや金融コンプライアンスオフィサーの受験で何度か来ています。

 

 

13時になり試験開始。

1問目から順に解いていきますが、結構難しい…

4択のうち2択までは絞れるけど、そこからが絞れないという問題が多かったです。

 

TACのテキストでは触れられていない全く初見も問題も多くありました。

公式テキストだったら載っていたのかな💦

 

結局、途中退室はせずに最後まで残りました。

自信をもって答えられた問題は半分もありません。

 

帰宅して資格予備校アガルートの解答速報で自己採点したら、50問中33問正解でした。

前回の合格点は50問中40問(80%)だったので、今年も同じ水準とすれば不合格は確実です。

ただ、ネットでは今年は大幅難化したとの意見が多数。

合格点も下がるといいのですが…

 

合格発表(2022.12.26)

ドキドキしながら迎える合格発表日。

朝10時に賃貸不動産経営管理士協議会のHPで合格点や合格者受験番号が掲載されます。

 

10時ジャストにHPを確認すると…

今回の合格点は34点で、合格率は27.7%とのことでした。

私の自己採点結果は33点でしたが、没問が1問あり、1点加算されての滑り込み合格でした。

危なかった… 諦めず受けて良かった…

 

合否結果は年明け1月10日に発送するとのこと。

翌日11日にレターパックプラスで合格通知書が届きました。

 

 

宅建、管業に続き賃管もゲットです。

これに加えマンション管理士を取れれば「不動産資格の四冠」達成ですが、マン管は難しい割に独占業務も無く、あまり魅力を感じません。

管業持ちなので5問免除が受けられますし、余裕があれば受けたい気もするのですが、マン管の勉強をする労力があるなら他の資格に挑戦したいのです💦

 

さて、2022年は3海通、測量士補、賃管の3つの国家資格を取得できました。

昨年の異動の影響で今年は資格取得どころではない気もしますが、無理の無い範囲で挑戦できればと思います。

 

このブログをご覧の皆様にとっても、良い1年になりますように…

(^^)/

概要

測量士補は測量法に基づく国家資格。

技術者として基本測量・公共測量に従事するのに必要な資格です。

試験は毎年5月に国土地理院が実施しています。

 

測量法に基づく国家資格は「測量士」と「測量士補」があります。

測量士は測量計画を作製・実施するのに対し、測量士補は作製された計画に従い測量に従事します。

測量士補は測量士の補助者という位置づけです。

 

測量士補の合格率は30~40%で推移しており、難易度はやや易しめ。

測量士と違い記述問題は無く、マークシートのみの試験です。

 

測量の知識はゼロですが、これなら私でも何とかなるかも?

受験料が2,850円と安いこともあり、受けてみることにしました。

 

対策

合格者の体験談を見ると「過去問だけやれば受かる」との書き込みばかり。

そのためテキストは買わず、過去問だけ買って対策することにしました。

 

購入した過去問は日建学院の「測量士補 過去問280」。

過去10年分の問題が分野別に掲載されていて、解説も丁寧です。

 

さて、早速過去問を読み進めていきます。

予備知識なしで読み進めるので時間はかかりますが、何とか一周読了。

やはり過去問の焼き直しが多いという印象。

 

ただ、ネックになるのは計算問題。

基本的に高校数学で習う正弦定理と余弦定理さえ覚えておけば対応できるのですが、

中には計算が非常に面倒な問題もありまして…(測量士補は電卓使用NG)

計算問題は半分取れればOKと割り切り、そのような問題は捨てることにしました。

 

さて、そんなこんなで試験日前日。

今回はなかなか時間が取れず、実質3日間で対策しました。

過去問2周しか回せませんでしたが、こんな体たらくで受かるのでしょうか。


受験(2022.05.15)

試験場は東京大学駒場キャンパスでした。

ここに来るのは卒業以来だなぁ…(大嘘)

 

試験室の入り口で検温と手指のアルコール消毒を済ませて入室。

男女比は9:1くらいでした。

 

定刻になり、試験開始。

例年通り過去問で見た問題が殆どなのですが、選択肢をいくつか新しくするなど捻ってきている印象でした。

そのため、5肢のうち2肢までは絞れるけど、そこから先が分からないという問題が多かったです。

まあ、これは私の勉強不足もあるのでしょうが…

 

試験の合格ラインは28問中18問(65%)正答。

自信をもって答えられた問題が少なく、ボーダーを超えたか微妙な感触。

ただ、これ以上考えても無駄と思い2時間ほどで途中退室しました。

途中退室すると問題冊子を持ち帰れないので、退室前に解答番号を受験票に小さく書き込みました。

 

帰宅すると、早くも資格予備校のアガルートが解答速報を出していました。

試験は16:30までなのですが、その1時間後の17:30には全問題の回答を公表するという驚きの速さ。

アガルートによれば、28問中19問正答で合格見込みでした。

合格ライン+1問というギリギリなところですが、ひとまず一安心。

 

合格発表(2022.07.05)

午前9時に国土地理院のHPで合格者の受験番号が掲示されます。

自己採点通り、合格していることを確認しました。

 

なお、今回の合格率は44.1%でした。

例年30~40%で推移しているので易しめのサービス回だった模様。

結構難しく感じたんですが、受験者のレベルが高かったのかな…

 

さて、翌日には合格証書が普通郵便で届きました。

三つ折りで…(;^_^A

折れ目がついているのが少し残念ですが、合格は合格です。

 

測量士補として測量に従事するには試験合格後に登録免許税15,000円払って登録を受ける必要があります。

私は仕事に使う予定はないので登録しませんが、合格は一生有効なので、いつか登録する日が来るかもしれません。

 

感想

高校で習った三角関数を30過ぎて学び直すことになるとは思いませんでしたが、新鮮で面白かったです。

なお、測量士補に合格しておくと土地家屋調査士の午前試験が免除になるという特典があります。

興味はありますが、かなりの難関試験なので受けるとしても相当先になりそう。

 

これから測量士補に挑戦する方にアドバイスするとしたら…

・測量の知識が無くても過去問だけで受かる。(でも2周だけだと厳しい)

・計算問題は多い年だと28問中10問を占めるため、計算問題を全て捨てると合格は難しい。

・計算問題は簡単なものと難しいものがあるので、計算が苦手な人も簡単なものは取れるようにする。(できれば半分は取る)

…こんなところでしょうか。

 

受験料は安く、コスパの良い資格だと思います。

興味のある方は受けてみてはいかがでしょうか。

概要

お好み焼き検定は、にっぽんお好み焼き検定協会が実施する民間の資格試験。

毎年11月に実施されており、東京、大阪で受験することができます。

 

この資格試験はマイナーではありますが、豪華なお土産が貰えるということで資格マニアの間ではそこそこ有名です。

手軽に受けられてお土産まで貰えるならいいなと思い、私も受けてみることにしました。

 

試験は初級と上級の2種類がありますが、上級は初級合格者しか受けられません。

とりあえず今回は初級に挑戦です。

 

対策

出願を済ませると出題のポイントがまとめられた「要点集」がダウンロードできるようになります。

表紙も入れて21頁なのでそこまでボリュームはないものの、全国のご当地お好み焼きの名称や、ソースやチーズの歴史など、結構細かいことまで触れられています。

過去問は非公開なのでどこまで覚えるべきなのか不明でしたが、合格率は例年9割近いようなので、そこまで細かいところまで暗記しなくても大丈夫なのかな?

 

試験当日まで要点集を5周くらい読み回しました。総勉強時間は2時間ほど。

これで多分受かるとは思いますが…


受験(2021.11.14)

東京会場は日清製粉グループ本社。

1階で受付を済ませ、エレベーターで会場の会議室へ。

各席には問題用紙などが入った封筒と、お土産が入った紙袋が置かれており、席は自由でした。

 

定刻になり、試験開始。

試験は受験票に記載されていた通り、全50問(出題形式:選択or穴埋め問題と一部記述問題)でした。

問題は殆どが3択で難なく解けたのですが、記述は殆ど分かりませんでした…

それでも8割くらいは取れたかなという感触。

30分ほどで解き終え、アンケートに答えて途中退室しました。

 

さて、気になるのがお土産です。

家に帰って中身を広げてみると…これは豪華!

お好み焼き粉、あおさ、天かす、鰹節、ソースなど、お好み焼きの材料がメインです。

初級の受験料は3,300円ですが、お土産だけで元が取れてしまいますね。

ちなみに余談ですが、過去の合格者がお土産の中身をブログ等で紹介したりしているのを見ると、どうやらお土産は年々豪華になってきている気がします。

 

合格発表

試験から2週間ほど経ち、にっぽんお好み焼き検定協会の公式HPで合格者の受験番号が掲載されます。

私は無事に合格していました。

合格者の受験番号の抜け具合を見ると、初級の合格率は約9割でした。

 

12月下旬になり、合格証が届きました。

名刺サイズのプラスチックタイプで、可愛らしいデザインです。

 

感想

これまでお好み焼きの歴史や材料、焼き方について学んだことはなかったので、勉強内容は新鮮で面白かったです。

お好み焼きを上手に焼く知識は身についたので、あとは実践あるのみですね。

お土産で頂いた材料をもとに、自宅のホットプレートで作ってみたいと思います。

 

今後受験される方へのアドバイスとしては、

・出題は殆どが3択問題だが、一部記号選択と記述問題あり。

・「お好み焼き憲章十ケ条」は特に暗記必須。

・問題は全て要点集の中から出されるが、結構細かい問題(重箱系)も出題される。

・それでも初級の合格率は9割なので、あまり気負わなくてOK。

…こんなところでしょうか。

 

初級に合格したので、上級の受験資格が得られました。

早ければ来年にも受けたいですが、同日実施の行政書士も早くカタを付けたいところでして…

でも、いずれは上級に挑戦したいと思います。

概要

放課後児童支援員は、厚生労働省令「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」(以下、運営基準)に基づく資格。

放課後児童クラブ(いわゆる学童保育)で職員として勤務する際に必要になります。

 

この資格を取るためには、都道府県が実施する4日間の講習を受ける必要があります。

以前からこの資格には興味があったのですが、毎回定員オーバーで受けられないでいました。

「今年も難しいかもな~」と思いつつダメもとで県庁に問い合わせてみたら、「今年は人数に空きがあるので受講できます」とのこと。

早速受講の申請をすることにしました。

 

【受講資格】

講習を受けるには以下のいずれかの受講資格が必要です。

①保育士、社会福祉士、教員免許などの関連資格を持っている

②大学で教育学、心理学、社会学など特定の課程を修了した

③放課後児童健全育成事業に一定年数以上従事した

 

私は保育士資格を持っているため、①の受講資格をクリアしました。

 

【費用】

受講料は無料ですが、都道府県によっては教材費を徴収されます。

1,000~2,500円のところが多いようです。

千葉県の場合は1,500円でした。

 

【講習内容】

以下の16のカリキュラムを4日間で受講します。

①放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容
②放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護
③子ども家庭福祉施設と放課後児童クラブ

④子どもの発達理解
⑤児童期(6~12歳)の生活と発達
⑥障害のある子どもの理解
⑦特に配慮を必要とする子どもの理解

⑧放課後児童クラブに通う子どもの育成支援

⑨子どもの遊びの理解と支援
⑩障害のある子どもの育成支援
⑪保護者との連携・協力と相談支援
⑫学校・地域との連携

⑬子どもの生活面における対応
⑭安全対策・緊急時対応

⑮放課後児童支援員の仕事内容
⑯放課後児童クラブの運営管理と運営主体の法令の遵守

 

特定の資格を持っていたり、放課後児童クラブ等の勤務経験があると、一部のカリキュラムが免除されます。

私は保育士資格持ちのため、上記④~⑦が免除され、4日間の講習のうち3日間の受講で済むことになりました。

 

受講

さて、受講初日です。

会場は習志野市実籾コミュニティホール。

入口で受付を済ませ、教材を受け取り席に着きます。席は自由席でした。

 

受領した教材は以下の通り。

ただ、実際に使用したのは中央の「研修資料」だけでした。

 

時間になり、講習開始です。

講師は児童相談所職員やスクールカウンセラー等を歴任してきた方でした。

過去の具体的な事例等も交えて話をしてくれるので、結構面白かったです。

 

各カリキュラムの後にレポートを書いて、その日の終わりに提出します。

レポートは120~150字指定ですが、教材の中からそれらしいことを拾って書けばすぐ埋まります。

そんなこんなで全3日間の講習が終わりました。

 

修了証到着

1か月半ほど経って、千葉県庁から修了証が届きました。

これで保育士証、小学校教諭免許状と合わせて三冠王(?)達成です。

 

放課後児童支援員は保育士や教師と同様に児童をサポートする専門職ではありますが、視点が若干違ってきます。

そういった意味で、今回の講習は非常に新鮮でした。

放課後児童クラブに勤務していない方でも、子どもと何らかの形で関わる仕事をしている方には新たな気づきが得られる講習だと思います。

機会があれば受けてみてはいかがでしょうか。

概要

高圧ガス販売主任者とは、高圧ガス保安法に基づく国家資格。

経済産業省令で指定する23品目いずれかの高圧ガスを販売する場合、高圧ガス販売主任者の免状が必要です。

 

販売主任者免状には第一種と第二種があり、販売できるガスが異なります。

なお、第一種と第二種の間には上下関係はありません。

 

【第一種】

アセチレン、アルシン、アンモニア、塩素、クロルメチル、五フッ化ヒ素、五フッ化リン、酸素、三フッ化窒素、三フッ化ホウ素、三フッ化リン、シアン化水素、ジシラン、四フッ化硫黄、四フッ化ケイ素、ジボラン、水素、セレン化水素、ホスフィン、メタン、モノゲルマン、モノシラン
【第二種】

液化石油ガス(LPガス)

 

試験は毎年11月に実施されており、各都道府県で受験できます。
試験は「法令」と「保安管理技術」の2科目あり、それぞれマークシートで6割取れれば合格です。

 

勉強方法

高圧ガス保安協会がテキストと問題集を販売しています。

ただ、この試験は過去問の焼き直しが多いため、過去問を回すだけで受かります。

5年前に第二種販売を取った時もそうでした。テキストは不要です。

 

今回使用した参考書はオーム社の攻略問題集のみ。

類題ごとにまとめてあって使いやすかったです。

 

「法令」は暗記あるのみ。

「保安管理技術」も計算問題以外は基本暗記です。

計算問題は高校化学のモル濃度の計算などが出てくるため、人によっては苦手に感じるかもしれません。

ただ、その場合は捨て問にしてしまって問題ないです。

20問中12問(6割)取れれば合格なので、計算問題を1,2問落としたところで他の分野でカバーすればいいわけです。

私は計算問題は捨てて挑むことにしました。

 

問題集を2周したところで試験日到来。

例年通りの出題傾向であれば問題ないはず…

 

試験当日

受験会場は千葉工業大学津田沼キャンパス。

 

9:30になり「法令」の試験開始。

予想通り、過去問の焼き直しばかりで楽勝でした。

ササっと解き終え途中退室し、モリシア津田沼のマクドナルドへ。

コーヒーを飲みながら「保安管理技術」の最後の仕上げにかかります。

 

11:00になり「保安管理技術」の試験開始。

こちらも過去問通りの出題でした。

 

無事に試験終了。

この試験は問題用紙を持ち帰れないため自己採点はできませんが、まず大丈夫だろうという感触です。

後でネット掲示板で知ったのですが、この試験は電卓の持ち込みが可能なので、自分の解答した番号を電卓に打ち込んで退室すれば自己採点できたのですね。その発想は無かった(笑)

 

合否発表

試験から2か月ほど経って合否通知が届きました。

得点は不明ですが、無事に合格していました。

 

免状交付手数料は3,400円。

千葉県の場合、収入証紙を貼付して申請です。

早めに申請したいと思います。

 

これで第一種販売、第二種販売とも取得できました。

次に高圧ガス関係の試験を受けるとしたら、ガス主任技術者か冷凍機械責任者あたりでしょうか。

ガスの知識が抜けてしまわないうちに取りたいと思います。