●概要
賃貸不動産経営管理士(賃管)は「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」に基づく国家資格。
この資格を取得すると、賃貸住宅管理業者の「業務管理者」になることができます。
賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家としてその能力を発揮し、賃貸不動産の管理を適切に行うことを通じて、賃貸不動産所有者の資産の有効活用、不動産に居住し利用する賃借人等の安全・安心を確保するといった非常に重要な役割を担う…とされています。(公式HPより)
試験は賃貸不動産経営管理士協議会が11月中旬に実施します。
試験内容は4択のマークシートで50問出題され、2時間で解答するというもの。
直近の合格率は30%前後で、受験料は13,200円です。
不動産系の資格では宅建と管業を取得しており、以前から賃管にも興味はありました。
賃管はもともと民間資格だったのですが、法改正により2021年に国家資格に格上げされました。
「受験料は高めだけど、国家資格なら取って損は無いだろう」ということで、受けてみることにしました。
宅建・管業での学習事項も生かせそうですしね。
●対策
ますは参考書選びから。
大成出版社から「賃貸不動産管理の知識と実務」という公式テキストが出版されているのですが、定価4,048円と高めなうえ1,000頁を超える分厚さ。
いやぁ、これは読む気にならない…
他の出版社からも参考書は多数出版されています。
比較検討し、TAC出版のテキストと過去問題集を買うことにしました。
テキストはフルカラーでイラストも豊富で読みやすそうだったのが決め手です。
過去問も7年分収録されているので安心です。
まずはテキストを1周。
全体の半分くらいは宅建・管業で学んだ内容で、難所も無くスラスラ読み進められました。
過去の合格者の体験談を見てみると「過去問の焼き直しが多いから、過去問だけやっておけば受かる」という意見が多かったので、あとは過去問を重点的にやっておけば大丈夫だろうという感じ。
ところが…
10月の人事異動で全く畑違いの転属されてしまい、勉強どころではなくなってしまいました。
受験を見送ろうかとも思ったのですが、そこまで難関資格というわけではないため、とりあえず受験はすることにしました。
試験前日にテキストをもう1周だけして、計2周しました。
過去問は初めの30頁くらいしか取り組めず、ほぼ手つかずで試験日到来。
どうなるかなぁ…
●受験(2022.11.20)
試験会場は幕張メッセ国際展示場。
ここにはFPや金融コンプライアンスオフィサーの受験で何度か来ています。
13時になり試験開始。
1問目から順に解いていきますが、結構難しい…
4択のうち2択までは絞れるけど、そこからが絞れないという問題が多かったです。
TACのテキストでは触れられていない全く初見も問題も多くありました。
公式テキストだったら載っていたのかな💦
結局、途中退室はせずに最後まで残りました。
自信をもって答えられた問題は半分もありません。
帰宅して資格予備校アガルートの解答速報で自己採点したら、50問中33問正解でした。
前回の合格点は50問中40問(80%)だったので、今年も同じ水準とすれば不合格は確実です。
ただ、ネットでは今年は大幅難化したとの意見が多数。
合格点も下がるといいのですが…
●合格発表(2022.12.26)
ドキドキしながら迎える合格発表日。
朝10時に賃貸不動産経営管理士協議会のHPで合格点や合格者受験番号が掲載されます。
10時ジャストにHPを確認すると…
今回の合格点は34点で、合格率は27.7%とのことでした。
私の自己採点結果は33点でしたが、没問が1問あり、1点加算されての滑り込み合格でした。
危なかった… 諦めず受けて良かった…
合否結果は年明け1月10日に発送するとのこと。
翌日11日にレターパックプラスで合格通知書が届きました。
宅建、管業に続き賃管もゲットです。
これに加えマンション管理士を取れれば「不動産資格の四冠」達成ですが、マン管は難しい割に独占業務も無く、あまり魅力を感じません。
管業持ちなので5問免除が受けられますし、余裕があれば受けたい気もするのですが、マン管の勉強をする労力があるなら他の資格に挑戦したいのです💦
さて、2022年は3海通、測量士補、賃管の3つの国家資格を取得できました。
昨年の異動の影響で今年は資格取得どころではない気もしますが、無理の無い範囲で挑戦できればと思います。
このブログをご覧の皆様にとっても、良い1年になりますように…
(^^)/