概要

サービス接遇検定とは、実務技能検定協会が主催する検定試験。

サービススタッフの資質、専門知識、一般知識、対人技能、実務技能の点からサービスマインドを理解しているかを試す試験です。

 

一般的に「サービス接遇検定」と呼ばれていますが、正式名称は「サービス接遇実務検定」です。

 

実務技能検定協会主催の資格試験はいろいろ受けてきました。

秘書検定準1級、ビジネス文書検定1級、ビジネス実務マナー検定1級…

いずれも学生時代に就活を意識して取ったものです。

 

そういえばサービス接遇検定については未受験だったことに気づき、今になって受けることにしました。

 

試験は1級から3級まであり、2級・3級は筆記試験のみ。

1級は筆記に加えて面接が実施されます。

 

合格率は2級・3級は70~80%程度ですが、1級は約30%とかなり厳しくなります。

 

もともとコンビニで3年以上働いていたので接客は苦手ではないはず。

「どうせ取るなら最高峰の1級を目指そう!」と一念発起し受験を決意。

 

筆記試験

早稲田教育出版からテキストと過去問題集が出ています。

ただ、テキストに書かれているのは常識的なことばかりです。

サービス接遇検定2級または秘書検定2級レベルの知識がある人ならテキストは不要かと思います。

私は買いませんでした。

 

ただし過去問は絶対に買いましょう。

この試験は似たような問題が繰り返し出題されます。

過去5回分くらいの出題傾向を研究することで、出題者の意図を汲み取って解答に反映させられるようになるはず。

 

面接試験

面接試験は「テレセールス」と「セールストーク」の2課題で構成。

 

「テレセールス」では1~2分で電話応対をします。

 

控室で客と店員(受験者)のやりとりのセリフが渡され、3分間で内容を覚えるよう指示があります。

その後、試験場に移動。

商品に関する問い合わせの電話が店にかかってきて、店員として商品の特徴などを説明する。

…という流れです。

 

明るく元気に応対できているかが審査されますが、台本通りに問答するだけなので基本的には暗記課題です。

この課題で苦労する人はいないんじゃないでしょうか。

 

「セールストーク」では1~2分で模擬対面販売をします。

受験者が面接室に用意してある物(スカーフ、ネクタイ、カーディガン、スカート)を販売商品に例えて、セールストークにより推奨し、対面販売をするというもの。

 

事前に何を販売するかを決めて、試験官に伝えておきます。

私は試験前からスカーフを選択しようと決めていました。

 

どのようなスカーフかは当日まで分かりませんが、いろいろと話の引き出しを作っておきましょう。

 

例えば…

パステル配色や花柄であれば、

「お顔周りも華やかな雰囲気になりますよ!」とか。

濃い色や暗い色がベースであれば、

「収縮色ですので小顔効果も期待できますよ!」とか。

緑や赤が入っていたら、

「クリスマスカラーが入っているので、これからのシーズンにピッタリですよ!」とか。

 

こんなセリフをタイミングよく言えると、試験官の印象も良くなり合格に近づくと思います。

 

合否発表

面接試験から2週間後、協会から封筒が到着。

封筒を触った感触でカード状のものが入っているのを確認。

 

開けてみると…

合格証が入っていました!ヽ(^o^)丿

 

サービス接遇検定はそこまで知名度はないですが、1級を取れば接客に対して自信がつきます。

接客業に従事していらっしゃる方だけでなく、接客業に興味のある就活生にもオススメの資格です。

 

完全独学でも何とかなりますよ!