NIGEL CABOURN | HANDLERのブログ

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みなさんこんにちはHANDLERです。

 

社用車として17年ほど乗っています、SUBARUサンバークラシックディアスという軽バンを所有していまして、まぁずっと好きだった車で独立を機に55万円くらいの中古を手に入れました。

エンジンはこの車特有なのかオイル漏れのため今ので3代目(みんな中古品)です。
例にもれず今も漏れてます…

あちこち悪くなった部品を交換しながら、一番大事だったのはエンジンにつづいてトランスミッションを

ATからMTに変更したことでしょうか。

愛犬と仕事回りのついでに山川へ散歩に行ったり、いろいろ思い出深いな…

こうなると車の見切りというんでしょうか?そろそろ新しい車に買い替えるというタイミングがもう僕にはつかめなくて、悪い場所は直して乗るというサイクルから抜け出せません…

連日キーをひねってもセルが回らなくて、エンジンがかからず立ち往生するという問題に多々悩まされ続けていまして、先日ようやく(1年ほどだましだまし乗ってます)故障個所(断線)を特定しまして、居間用純運転中です。

 

先日HONDAのT360をブログにあげたことで、タイムリーな話題だったので前説で話してみました。

前説って言うのこれ?まぁいいか。

 

表題のNIGEL CABOURNです。

 

僕は前にお話ししたかもしれませんが、昨今主流となっていますコンピューターミシンでの刺繍の商品もたくさん発注の多い物はこの手法でお作りしています。

それとは別に数の少ない物や特別サイズの大きなものは、職人の手を使う手法でお作りしています。

もう昨年の話ですから一年て本当に早いなと思いますが、友人でもあり仕事の仲間の社長さんから手ハンドルミシンの職人を探しているブランドがあると連絡があり、事情を聴いてみるとコンピューターミシンで普通はつくる刺しゅうをすべて手ハンドルで作りたいという物でした。

求めているストーリーというか、刺しゅうへのこだわりというのが僕の目指している方向と同じに向いていて、僕は快諾してサンプルに挑んだのが昨年の12月頃のことでした。

急に動き始めた企画でしたが、デザイナー様の構想は僕の予想をはるか超えていて、こんなにできるんだろうか?という品番数でした。

リクエストされる書体に忠実に作るのが本来の僕の本分といいますか、僕は常にその向上を頭に置いて技術を高める気概でいます。

けれどそういうこともデザイナー様は見通していて、僕にはまだ備わっていないけれど超絶技巧という方向ではなく、当時の技術とする戦前(1900~ミッドセンチュリー)頃まで主流だった職人が作っていた雰囲気を好まれていました。

当時は精巧なコンピューターミシン(ジャガードミシン)は無い時代です。

一枚一枚刺しゅうの型付けをして、それをもとにテクニックをふるっていた時代です。

当然慌ただしい毎日につくられた刺しゅうは、良い物ももっとしっかりやろうよ…というような手を抜いた刺しゅうも混在していました。

当然僕のテクニックのどこを基準に作るかという話し合いになります。

まぁこれは当時には無かった打ち合わせです。コンピューターミシンが生み出した精度はありませんから、クォリティーも今より数段拙い物が多い。

とはいえブランド価値を気づいてきたナイジェルケーボンの品位は落とせない。

 

すごく難しい……_| ̄|○

 

素材によっても綺麗に見せる方法はいろいろありまして、そういうマッチングがこちらの希望するものでは進行しない。そういう意味ではある種僕の中には「しかたないか…」という部分もあって…

直そうか、そのまま良品として納品するか…

ずっとそんな葛藤が続きます。

 

刺繍という物は無くても服として成立します。

つまりはそれほど必要なものではないのです。

けれどそれがあることによって服のイメージというのはまるで違う物になりますし、新たな別の感情も生みます。

そういう物づくりにこの時代でも従事できる幸せには本当に感謝していまして、そういう思いでこの一年お作りさせていただきました。

イベリコ豚の毛糸で編まれた横網には同種の毛糸を使ってシニールワッペンも作りチェーン止め。

 

すっごく大変なアイテムで今でも震えが来ます…(笑)

終えたころに上手い方法も見つけましたが仕事は終わってしまう…(笑)

大変名誉なことで僕が仕上げた手ハンドルのお仕事には僕が刺しゅうした証明タグが取り付けられています。(ブランケットとストールには無かったかも)けれど今季のチェーン刺しゅうはすべてしっかり僕が作ったものですので、ぜひお手に取っていただきたいです。

 

お店では一枚一枚少しずつ仕上がりの違う刺繍を楽しんで選んでいただきたいし、ナイジェルケーボンというブランドの持ち味もしっかり表現できたんじゃないかと自負もあります。

ぜひこの機会に最寄りの店舗にお出かけくださいm(_ _)m

沢山買ってね♪嘘(みに行くだけでも是非!!)

 

18SSにも僕の手ハンドルの商品がございます。

是非楽しみにお待ちください!

 

 

それではまた次回