官閥一党独裁 | 半田伸明のブログ

官閥一党独裁

日本には真の民主主義は存在しません。民主主義の衣だけ借りた官尊民卑の国です。税は年貢です。「貢ぐ」というところに意味があります。治者と被治者の同一性なんて最初からあるわけがないのです。


毎年貢がされる税。官や、官にくっつく政治家(官寄り政治家集団)は、これを好き放題に使います。苦労せずに入ってくるお金を好き勝手に使うわけですから、当然倫理観は欠如して行きます。官製談合、賄賂、政治家の汚職…。そういう報道を横目に見ながら、貢がされる側は、今日も一生懸命に働くのです。


貢がされる民はこの状態をずっと我慢してきたのです。民はどんな思いで税の使い道を見ているのでしょうか?8年市議活動をしてきて多くの方と出会い、数々のインタビューをこなしてきましたが、貢がされる側の意識を集約すると、


・私達が貢いだお金でおまえらは暮らしているだろ?少しは自重しろ(報酬下げろ)。
・困って市役所に行くのに、なぜ適当扱いされるんだ?
・困ったことを解決するのに、なぜいちいち議員に頭を下げなきゃならないんだ?
・なぜ市役所は、「我が市は…!!」って自慢したがるんだ?私達には何の関係もない。官通し自慢しあうのってアホじゃね~の?
・本当に困っている人に税を使うのは当然だよね。
・新規事業やった!って胸を張るなよ。余計なことやりませんでした!って胸を張るならわかるけど。
日本の大借金どうすんのよ?おまえらがつくったんだからな!足りないからって私達にまた年貢の量増やせっておかしいだろ?
・議員は市長のやりたい放題を押さえるのが仕事だろ?
・なぜ行政の窓口で完結しそうなことを、議員介在させたからと言って、その議員は「私がやりました!」ってなるんだ?別にその議員には最初から何の期待もしてないのに。
結局、庄屋ばっかりじゃん。どの政党であろうが市長にお願いばっか。お願いなら私達にだってできるぜ。議員は市長にお願いするだけの仕事ならいらね~よ。


ざっと、こんな感じでしょうか。

貢ぐ側は、この国の将来を真剣に心配しています。かといって、官と官寄り政治家が好き放題にやってこの有様なのだから、

まずはおまえら腹を切れ!

の世界なのです。いかがでしょうか?私は反論できません。日々こういう方々とお話しすることによって、私は改めて政治家とは、民の側に立つべき人間でなければならないという思いを強くしているのです。


以上より、貢ぐ側から見た地方議会議員のあるべき姿を考えてみると、
・市長にくっついて「○○やりました!」と言わない。
・国の将来を真剣に考える。
・市長は地方の官(地方官)だから、地方官にくっつく言いなり市議会議員ではなく、市長のチェックを民に成り代わってする議員であって欲しい。

というあたりになるでしょうか。


私はこういう議員像を、新しく「民寄り政治家」と呼ぶことにしたいと思います。

国も地方も政治家といえば、官寄り政治家ばかり。国政ではなく地方レベルで民寄り政治家を増やさなければならない時代です。貢ぐ側は何より、「馴れ合い」を嫌います。貢ぐ側からするならば、民寄り政治家(議員)に求めるのは、ただ1つ、市長・行政をきっちりと監視する、すなわち官を監視する、これだけです。


官とくっついて官のおこぼれを貰って、統一地方選では「○○につき市長にいち早くお願いしたのはわが党だ」などというわけのわからん主張がまかり通るのが現在の地方政治です。もうおわかりでしょう。官閥という大きなグループがあり、官閥グループ市長バージョン、官閥グループ議員バージョンとなっているに過ぎず、大局で見れば、まさに

官閥一党独裁

なのです。これが地方政治の実態なのです。私はこの状態が決定的に間違っていると思い、官閥政治に屈しないというこのブログを立ち上げることにしたのです。