よく晴れた週末。

友人のあもちゃんを誘って、お茶を一服いただきに、芝公園の増上寺のほうへ。


その付近の一角で月釜をかけていて、お茶券の必要なお茶会ではなく、誰でも自由に行くことができます。

ちゃんとしたお茶室で、床も季節の趣向で飾ってあって、そこでちゃんとお点前をしてもらって、ご亭主と話をしながらお茶をいただけます。

基本的にお茶会とやってることは同じ。ただ、もっと気張らずに、カジュアルなものですね。


小さな門をくぐると、そこは都会の喧騒とは切り離された空間です。


気張らずカジュアルとは言え、ちゃんとしたお茶室でいただくので、待合で準備。

私が時計と指輪をはずしていると、あもちゃん、「私もうはずしてきちゃったー」。

おぉ!さすがあもちゃん!

お茶室はアクセサリー禁止なのです。普通の人はなかなか知らない。

そして鞄をゴソゴソするあもちゃん。白い靴下が出てきた。

おぉぉぉ!さすがあもちゃん!

お茶室では絶対に白の足袋なんです。なので洋服のときは、それにならって白の靴下が理想。

私、懐紙と扇子はあもちゃんの分も用意して行くよ~と事前に伝えてあったけど、靴下のこと言い忘れてたんですよね。なのに、ちゃんと持参していた。しかも白。

ああ見えて(←?)育ちの良いあもちゃん。ほんとなんでも教養とか基本的なマナーの心得があるんだな~。私なんて、自分が習い始めるまで、なーんも知らんかったもん。


私たちの席でのお点前は、若い男性(学生さん(≧▽≦)キャツ!)が。

「いっそう美味しいでしょうね~♪」と、我らオバチャンズ。

だがしかし、若い男性の点てたお茶にありつけたのは、私だけだった・・・。あもちゃんのお茶は、まさかの影出し。あもちゃん、ゴメン。でも私は悪くない。

客は私たちだけだったのだから、できれば二人分、お点前で点ててほしかったな~。ひとりぶんの点て方しかお稽古してなかったのかな。


でも静かな和室で、春の雅な趣向で、ご亭主も気さくな方で、いい時間を過ごせました。


お茶をいただいたあとは、増上寺を散策。

境内で猿回しやってました。


小さなお地蔵さんがたくさん。


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千躰子育地蔵尊というのだそうで、子供の成長と健康を願い奉納されているらしいです。


また増上寺には徳川家の墓所があり、普段は一般公開はしていないようなのですが、たまたま公開中だったので、これはぜひにと拝観。


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この写真だとまったくもって伝わりませんが、立派な青銅の門です。

500円払って中に入ると、秀忠公や家宣公などの、これまた立派な宝塔がございました。

戦火で焼失してしまった霊廟の絵葉書や昔の地図ももらえて、これ、500円の価値ありです。←ものに弱い。


このあとは、小さなフレンチのお店でランチをして、帰りました。


なんか、奥様の休日って感じ?プププ( ´艸`)



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墓所の前で、あもちゃんに撮ってもらいました。わざわざ道行脱いで(笑)。

着物はピンクの小紋。帯は白地に桜の柄の塩瀬の名古屋帯。帯揚げは水色で、帯締めは青。


この帯が締めたくてのコーデです。お太鼓部分には枝垂桜が描かれています。

着物は季節先取りが基本なので、咲いてる桜の柄は、桜が満開の頃にはもう野暮です。散り桜や抽象的な桜が飛び柄で描かれているものならOKですけどね。

ですのでこの枝垂れ桜の帯の旬は、3月中旬から4月の頭といったところ。まだちょと早いかなーと思ったのですが、そんなこと言ってると着る機会がなくなるので、少しくらい早い分にはよしとしようと、着てしまいました。

そうしたら、お茶室にも桜が活けてあったので、なんか安心しました。お茶室の床の花と着物の柄が被るのは、それはそれで野暮なのだけど・・・。

(ただし桜は国花なので、一年中着ていいとも言われます。おめでたい席や外国の方が参加するシーンなどでの桜柄はとても素敵だと思います。)