手のひらの地球儀



THE HANGOVER

監督: トッド・フィリップス(Todd Phillips)

出演: ブラッドリー・クーパー(Bradly Cooper)/エド・ヘルムズ(Ed Helms)/ザック・ガリフィアナキス(Zach Galifianakis)/ジャスティン・バーサ(Justin Bartha)

2009年 アメリカ



 結婚前夜、花婿と男友達が羽目をはずして騒ぐ、バチェラーパーティー。堂々とバカ騒ぎが許される、最高の夜だ。

 2日後に結婚するダグ(ジャスティン・バーサ)は、親友のフィル(ブラッドリー・クーパー)とステュ(エド・ヘルムズ)、そして花嫁の弟アラン(ザック・ガリフィアナキス)と共に、花嫁の父から借りたベンツに乗って、ラスベガスに向かう。ベガス・・・羽目を外すにふさわしい場所だ。

 高級ホテルに泊まり、4人で乾杯をする。そして翌朝部屋で目覚めると・・・・・・・・ひどい二日酔い。部屋も荒れ放題。さらにクローゼットには見知らぬ赤ん坊!バスルームには虎!?そして最悪なのは、ダグがいない!!!

 果たして昨夜の記憶のない3人は、消えた花婿ダグを見つけ出せるのか?昨夜、一体何が起きたのか?



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 酔うほどに、記憶の彼方、さまよえる。二日酔いは人生のスパイスだ!


 hangover。私には欠かせない言葉であります(笑)。初めてこの言葉を知ったのがいつだったのかは思い出せませんが、なんかの海外ドラマで耳にした記憶があります。自分に必要な言葉とは忘れないもので、一発で憶えました。


 この映画・・・・・・・ヾ(@^(∞)^@)ノ いやー笑わせてくれます。鑑賞後の電車待ちのホームでも、ダグの車椅子姿を思い出して、ひとりププププと笑い、完全に不審人物になっておりました。

 なぜ車椅子に乗っていたのかは、観てのお楽しみ♪


 ひどい二日酔いで、ひっちゃかめっちゃかな部屋で目覚めた朝。フィルたち3人は、わずかに残された記憶と体の痕跡から、夜の出来事を解いていきます。

 それはもう、あまりにも突飛なことばかり。現実にはありえない!と思うのですが、どこかあるある・・・・。

 酔ってしまうと何をやらかすか、または何をやらかしたか分からない。という意味では、あるあると頷けるのです。


 基本的に、人の酔っ払い失敗談て最高に笑えますよね。私も身近な人の失敗談をよく聞き、腹を抱えて笑っています。

 この映画では、酔っ払っているときの乱痴気の全貌が明らかになるのはエンドクレジット。もちろんそこも笑いスポットなのですが、笑いの主体はむしろそこにたどり着くまで。3人の珍道中とも言える、記憶を遡る中でのやりとりが、おかしくておかしくてたまらないのです。

 そして何があったのかを頭でだけは理解したところで、最後に飛び込んでくる乱痴気映像が、とても生きるのです。引っ張り方が上手いですよね。これぞ誰もが見たかった!という、絶妙のタイミングでしょう。


 また、彼らの失態が他人の失敗という、あくまでも客観的な見方だけでなく、主観的な見方でも楽しめます。注:これは飲兵衛に限られますが。

 酒を呑み過ぎて?酒に呑まれて?羽目を外す。そして二日酔いで起きたら記憶が飛んでいる朝の、後悔と自虐的な楽しさ。そういうのも、よーく共感できます。


 下ネタに頼らず(下ネタもあるけど)、ストーリー構成や動きなど、スクリーンいっぱいに体現される笑いで魅せる、痛快な1本です!

 この映画は語ります。酒は呑んでも呑まれるな、なんてクソくらえ!!(笑)。


 主演のブラッドリー・クーパーは人気上昇中の注目株ですね。『バレンタインデー』や『ニューヨーク、アイラブユー』にも顔を出しています。

 ワタクシsarya、予言します。ブラッドーリー・クーパーは近い将来、“最もセクシーな男”の称号を手にするでしょう。

 キメキメもヨレヨレもセクシーでした。こんな男に抱かれたい。



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