AUSTRALIA
監督： バズ・ラーマン(Baz Luhrmann)
出演： 二コール・キッドマン(Nicole Kidman)/ヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)/ブランドン・ウォルターズ(Brandon Walters)/デヴィッド・ウェンハム(David Wenham)
2008年 アメリカ
時は第二次世界大戦前。英国貴族のサラ・アシュレイ（二コール・キッドマン）は、夫がこの1年過ごしている、オーストラリアのファラウェイ・ダウンズと呼ばれる広大な牧場へ向かった。オーストラリアのダーウィンに到着したサラは、カウボーイのドローヴァー（ヒュー・ジャックマン）に出迎えられ、車で大陸を横断し、ファラウェイ・ダウンズへ辿り着く。
だがそこには、槍で刺されて殺された夫の姿があった。さらに、アボリジニの混血の少年ナラ（ブランドン・ウォルターズ）の話を聞いたサラは、牧場のマネージャーであるフレッチャー（デヴィッド・ウェンハム）が何やら汚い画策をしていることに気づく。
サラはファラウェイ・ダウンズを守るため、牧場の1500頭の牛をダーウィンの軍に売るべく、ドローヴァーの力を借り、ナラや牧場で働く仲間たちと牛追いの旅に出る・・・。
うひょー(*゜▽゜ノノ゛☆ ヒュー・ジャックマンがかっこよすぎる！！これは反則でしょう。女性のハートを鷲掴みっ。このヒューを観れるだけで、この映画はOKな気がします。
私はこれまで、彼にそれほど興味を持っておりませんでした。これで一気にきましたね。特に、カウボーイハットに髭を蓄えた粗野な姿にドッキドキであります☆胸毛も許すっ。
ドローヴァー役には当初ラッセル・クロウがキャスティングされていましたよね？ところが、サラ役の二コール・キッドマンは絶対的な本決まりで、主演男優のほうがドタバタ劇があり、ヒュー・ジャックマンに落ち着いたと。
こう言ってはなんですが、主演女優は二コールでなくても大問題にはならなかっただろうけど、主演男優がヒューじゃなかったら、こんなに素敵な映画にはならなかったのでは？それくらい、ヒューありきな映画です。
誤解のないように付け加えておきますと、決して二コール・キッドマンが駄目なわけではありませんよ。彼女の良さも出ています。
二コールも陽を浴びる大地が似合う女優さんです。だいぶ前の作品で『遥かなる大地へ』のときも、驚くほど美しかったです。逆に同じ自然でも、雪に覆われた『コールドマウンテン』はイマイチ魅力を引き出せていません。土煙の舞うような大地のほうが、彼女の美しさに似合うんですね。
監督はバズ・ラーマン。いかにもバズ・ラーマン。『ロミオ＆ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』を観ている人なら、おそらくピンとくるであろうほどにバズ・ラーマンです。実際私も誰が監督か知らずに観ましたが（←そんなことでいいのか？）、これはバズ・ラーマンぽいな・・・と思いました。やっぱりです。
女性の立たせ方、輝かせ方。男性の現し方、輝かせ方。スポットライトの当て方や演出が、いかにも彼らしい。面白味はないけれど、人がきれいに収まっていて好きです。
ラブシーンも、こんな一昔前のハリウッドスタンダードなラブシーーン、久しぶりに見ました。熱いキッスは見せるけど、あとはロマンチックなベールをかけて、みなまで見せんぞ、的な（笑）。久しぶりに見ると意外といいもんだ(*^o^*)
オーストラリアの先住民アボリジニの神秘や、混血の迫害や、戦争・・・といった題材も織り交ぜて描かれる本作。でもそれらは霞みますね。題材はどんなパターンでも構わなかったでしょう。
この映画は完全に、ラブストーリー一本道！アボリジニと白人の混血のナラ少年の存在が、サラの成長という点においても、かろうじてそこに食い込んでいるかな。
それらに対して、オーストラリアの壮大な大自然と牛や馬の迫力は、映画を盛り上げるのに、一役も二役も買っていると思います。感じ取れそうな大地の匂いや音といったものが映画を高めます。
物語のテーマ云々より、壮大なオーストラリアの大地を背景にしたサラとドローヴァーの愛とロマンをお楽しみあれ。そんな映画ではないでしょうか。私は十分楽しませていただきました♪
- オーストラリア [DVD]
- ￥2,813
- Amazon.co.jp