New Blood -No.49: Childhood / チャイルドフッド | NMC - Music Recommendation and Discovery. Plus, more music from New Names.

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ロンドン発 Childhood (@childhoodUK) チャイルドフッド。

チャイルドフッドは2011年初頭にノッティンガム大学で結成され、リオ・ドブソン(Leo Dobson:ギター、ボーカル)、ベン・ロマンス・ホップクラフト(Ben Romans-Hopcraft:ボーカル、ギター)、ダニエル・サラモンス(Daniel Salamons :ベース)、クリス・オドリスコール(Chris O'Driscoll:ドラム)からなるノッティンガム拠点のブリット・インディーズ・ギター・バンド。

60sサイケ/ノーザン・ソウル、70sファンカデリック、シー・アーチンズ(The Sea Urchins)やスミス(The Smiths)やオレンジ・ジュース(Orange Juice)に代表されるブリティッシュ80sギターポップと90sオールタネイティブ・ガレージ・ミュージック/シューゲイズをレイヤリングさせる彼らはアコースティック・タッチと恍惚とした音響の中にあるメロディーとキャッチーなギター·リフでくつろぎとアップビートを兼ね備えた絶妙なサウンドを構築しています。

"Bond Girls"   "Blue Velvet"  "Haltija" 霞がかった浮遊感のあるサウンド・エフェクトやエコー処理の中でうっとりとサイケデリックなメロディ、しなやかなギターライン、ノーザン・ソウルなバックビートのリズム隊で(おおむねのヒトの感性にしたがって「ダウンビート」は和音でいうと「ドミソ」の和音に相当し「落ち着き」をアップビートは和音でいうと「ソシファ」の和音に相当し「上昇感・緊張」を顕すが明確にアップビート(弱拍部)があるノーザンソウル風のバックビートながら効果的な音響処理でもって)レイドバック感がある柔和温順でありながら躍動感が溢れる絶妙なトラックになっている。

リバーブ、エコー、ディレイの和音の構造及び使用の面で完璧なレイヤードを創り出す天才児フロリダのユノ君Yuno)と同様にロマンス・ホップクラフトのラップトップから始まったというチャイルドフッドのサウンドだが、ありがちなシューゲイズの靄(shoegaze haze)でオブスキュアにしているドリームポップと一味違った佳曲を創り得るのは、キャッチーでしなやかなギターラインがファジーな響きと明快なアップビートを絶妙に調和させる結合剤になっていることが大きいだろう。歌詞は傷心を癒しに生まれ育った場所に帰るといったエスケープ・ソングなどであるが悲嘆に暮れるわけではなくて前向きさがありサウンドとマッチしている。

うだるような暑さがようやくひけた夏の夕暮れに聴きたい。

バンドはパーマ・ヴァイオレッツ(Palma Violets)などのサポート・スロットをこなし着実にファン・ベースを広げている。 さらなる佳曲の発表とアルバムのリリースが楽しみだ。

ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)/ハウス・オブ・ラヴ(The House of Love)/シー・アーチンズThe Sea Urchins)/ユノYuno)/

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"Blue Velvet"


"Haltija"


"Bond Girls"