New crush:マンチェスター4ピースEmbers(@embersembers) エンバース。ポスト・ロック。シガー・ロスの幽玄さヴァーヴの神秘さミューズの巨大エピックを兼ね備えてるバンド。
ダークなピアノの和音を相殺するゆっくりと朗々と歌われるヴォーカル・ライン、胸にせまるE-Bowのギター・ドローン、トライバルなリズム。
そして弦楽器奏者と小合唱団が加わる。
率直に言って素晴らしいです。大器です。
まるでグレゴリオ聖歌のよう。厳粛なる叙事詩。
彼らは映画音楽を愛してるとのこと。
リスニングだけでは伝わさないと思うがミューズの表現にあるエピックな音楽性と共通項があります。
ライブを見ましたが、こんな熟達したバンドがまだサポート・スロットの段階にいるなんて信じられない.....まあ新人だからね!
シガー・ロス/ミューズ/ミュウ/65デイズオブスタティックが好きな人に....というか全ての洋楽リスナーに!
※:E-Bowとは磁界を発生させることで弦を振動させピッキングを行わなくても半永久的に音を伸ばすことが出来るエフェクターのこと。
エピック (Epic)とは音楽のジャンル。映画の予告編などで使われる音楽のことで、壮大・荘厳な音楽という意。
New crush:ロンドン3ピース LULS(@LULSofficial)ラルズ。
ザ・ビック・ピンク(The Big Pink)の ライブ・サポート・メンバーのアダムのバンド。
クレッシェンドが持味のインディ・ロック・バンド。
ゆっくりとしたリズム、鐘/木魚ようなテクスチャー、悲しみのマイナー・スケール・ギター。巨大なアンセム・ライン、フリート・フォクシーズ (Fleet Foxes) ばりの美しいコーラス・ワーク、ドライブするサイレン、メッゾフォルテでの歪むメタル・ギター・ノイズ。トリオであるがパレットには幾重にも色が重なり寸分の狂いもなく同期される。
メインストリームですぐにでも通用するね。フェスでヘッドライナー・スロットになる逸材。
New crush: Auシドニー発トリオNew Navy(@newnavymusic)ニュー・ネイビー。
インディ・エキゾチカ。
屈託なく絡み合うクリーンなギターと繊細で憂いがあるヴォーカル、そこへ組み合わさるジャングル・パーカッション。
常夏の地から来たと言わんばかりのダンス・サウンドスケープ。
オーストラリアではマイアミ・ホラー(Miami Horror)やウルフマザー(Wolfmother)のツアーでサポート・スロットを務め人気のようです。新人だがYouTubeの再生回数多いのはそのせい。そしてUKデビュー。
New crush:Auメルボルン発インディー・ダンス・バンド5人組Northeast Party House/ノースイースト・パーティー・ハウス。
多彩なキーボード・シンセとふたりのギタリストとドラムが織り成すダンスチューンは減衰音多用でパーカッシブ、ヴォーカル·ハーモニーが洗練しており都会的なサウンド・スケープを構築。さらにスキャット唱法がそれに追い打ちをかける。
ライブでのダイナミックなライブ・パーフォーマンスはアーバン・ダンスを飛び抜けたダンシング・マシーン。
トータリー・イノーマス・エクスティ ンクト・ダイナソーズ(Totally Enormous Extinct Dinosaurs)×ホット・チップ (Hot Chip)。
同郷のザ・テンパー・トラップ(The Temper Trap)やブロック・パーティ (Bloc Party) と同形態。ヴォーカルが非白人。
ちなみにBPのケリーと同じで英語のアクセントは白人青年風なんだよね。
New crush: ロンドン5ピースSt.Spirit(@stspirituk)セント・スピリット。
オルタナティブ/コラール・ロック・グループ。
まだデジタルとヴィニールEPしかリリースしていながレコーディングのミキサー名に視線を落とすと有能なエンジニアとして有名なエイドリアン・ブッシュビーの名がある(DP、スマパン、ミューズ、フー・ファイターズ等)。期待の程が伺える。
ライブを見て正直なところ平均的なバンドであると思ったが.....キャッチーなメロディーと歌詞は多くのファンと同盟関係を構築し得るフッキングさに満ちている。非常にゴージャスな叙情詩。
※:"choral-rock"とは合唱/聖歌隊ロックという意ね。
New crush: バーミンガム拠点4人組Swim Deep(@SWIM_DEEP)スウィム・ディープ。
ハードオフなグランジ・ポップとUKインディー・ロックとの折衷。
既にUKで人気が高い新人バンド。ディープに泳ぐワン・ディレクションといったところだ。彼らはロイヤリティの高い女性ファンを持っている。
美しい母音コラースライン、教会のオルガンのようなシンセ音、底を這い現実を見せつけるかのような低音ベースライン、そこへ淡々と情感を紡ぎ出すようなヴォーカル....そう、このバンドも「聖歌」のようなサウンドを構築している。どうやら2013年のブリティッシュ・マナーは「聖歌サウンド」らしい。
New crush: ブリストル拠点インディー・ダンス・バンド6人組The Other Tribe(@theothertribe)ジ・アザー・トライブ。
乱痴気テクノ。ビートは終始あげあげカットインするエスニックなリズムはヒトの中の野生を喚起してるよう、ときに熱を冷ますがトップラインでは気が狂ったようにキーボードもあげあげダフト・パンクのよう、キャッチーなメロディー・ラインもあげあげ、さらにたファルセットであげあげ上澄み。
弥が上にもダンスしたくなるでしょう。
クラクソンズが泥だけにしたフィールドでどれだけダンスできるかは彼らのライブの力量にかかっているだろう。心配は無用だ。もの凄いパーフォーマンスをもったバンドである。現にブリストルで最高のライブ・アクトに選ばている。
New crush:フロリダ発Yuno (@Yvno)ユノの独りユニット。
ベットルーム・ミュージック/ラップトップミュージックの天才児が創り出す作品は切ない夏の終わりを想起さすサーフ・ポップ。
リバーブ、エコー、ディレイの和音の構造及び使用の面で完璧なレイヤードをなすインディー・ポップ。
怠惰なヴォーカルがインディー・サーフ・ポップの中で神格化したくなるほど。このサウンド・メイキングはあっぱれ。
Twitterのネームが日本語で「ユノ」と書かれている。ライブリーすぎます。
さんさんと降り注ぐ陽の光に憧れを持ちそこに行きたいがやはり引きこもり少年から抜け出せないでいる.....。
そう、ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のブライアン・ウィルソンが金槌で海が苦手で人々をホットロッドでバカンスに行かせたのとは裏腹にインドア指向で狂気じみていたように。日光がさんさんと降り注ぐからこそ影は黒々しコントラストをもたらす。
New crush:JAWS(@JAWSJAWSJAWSSS)ジョーズ。
既にヘッドライン·ショーをこなし、たくさんファンをもっている十代4人組インディ・ポップ・バンド。
ヴォーカルの素朴で深みを生む歌声が特徴的。
そして背後に太陽の光がさんさんと降り注ぐエーテルが美しく響く。
このエスケープ・ミュージックに不自然なものは何もない。
ミステリー・ジェッツを勝るピースフルなギターフレーズ。
彼らはグリーン・クロス・コードの信奉者。
この平和に倦怠するシンセ主導のバンドがブルックリン拠点であればピッチフォークがヨダレを垂らしたことでしょう。
※:グリーン・クロス・コードとは英国国立道路安全委員会の歩行者への交通安全啓蒙キャンペーンのこと。転じてピース・サウンドのこと。