平和祈念 | 花いっぱい♪幸せいっぱい♪

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広島の花市場、花満からお花の情報を発信。お花は心の栄養。心豊かに笑顔いっぱいのくらしには花は欠かせませんね。

こんにちは。
広島の花と緑の総合卸売市場 株式会社 花満の和田由里です。

花き業界はお盆商戦真っ最中ですね。今年度に入って厳しい取引が続いている中、なんとか挽回したいと思っているこのお盆の取引の前に、台風11号の襲来。。。せめて大きな被害は出ないで・・・と祈るばかりの週末です。四国から中国地方を抜けていく様子。この台風の前に大雨も降りました。その雨での大きな被害が出ている地域もあるし、とても心配です。今週末の店先の動きも厳しいかもしれません。

こんなお天気の中ですが、今日は長崎の原爆の日です。今日は休市。。。原爆が投下された11時02分。。。テレビで長崎の平和祈念式典の中継を見ながら、黙祷しました。

長崎平和祈念式典中央の折り鶴のオブジェや花輪。。。
長崎の花市場で作成されたようです。

長崎式典の花の装飾

長崎、諫早のカーネーション、ガーベラの生産者で、弊社で研修されていた吉塚氏のフェイスブックで紹介されていました。(準備風景はそちらからお借りしました。)
式典の時間は雨も降っておらず、無事に式典は終了したようです。

広島は8月6日に平和祈念式典が執り行われましたが、今年は準備も式典も雨の中でした。
聞くところによると、広島の原爆の日に雨が降ったのは47年ぶりだそうです。

広島の装花は黄菊一色です。

毎年、このスタイル。鳩式典の最後に飛んでいく平和の象徴、鳩。(伝書鳩です。)

原爆ドーム前日の原爆ドーム付近。

準備の時は暑いよりも雨のほうが暑さにばてることは無かったのでよかったかもしれませんが、式典当日は、世界各国から参列された皆様は、カッパや傘での参列になってしまいました。(会場の様子は、ちょうど切り花のセリの最中で、現場にいたのでありません。。。)

しかし、毎年、開市日でも広島の原爆投下時刻8時15分には市場内に式典の放送が流され、セリ中であっても中断して、市場でも平和を願い黙祷をします。

国境の無い花たち展

そして、毎年、原爆の日に合わせて8月5~6日、国境の無い花たち展を開催します。平和公園に近い地下街の広場。流派をこえた華道家、フラワーデザイナー、フラワーショップのフローリストなどジャンルを超えて花をあつかう人たちが平和を願って開いている花展です。

作品2作品3

作品4作品5

花を扱う私たちはナイフを使いますが、「ナイフを武器としてではなく平和を紡ぐ道具として」という思いを第1回目からの思いとして、ずっと続けています。
また、参加者は広島だけでなく、東京、鹿児島・・・また、今年は台湾の方も出展されていました。

原爆投下後、75年間は草木も生えない・・・と言われていました。広島も、長崎も復興して、弊社も今こうして花を生業としていることに平和のありがたさを感じています。今年は両市とも69回目の平和祈念式典。来年は被爆70周年を迎えます。

広島では、被爆70周年記念事業のひとつとして、花のまちづくり全国大会の広島大会を開催します。平和だからこそ花が扱える・・・花き産業は平和産業です。
そんなことを改めて感じる、静かな祈りに満ちた広島、長崎の原爆の日です。