皆さん、お元気ですか。

今日HANA HANAに、
とっても若いカップルのお客様がご来店されました。

ゴーヤチャンプルのクーポンを持っていらっしゃいました。
それも、グルメサイトに掲載しているものではなく、
私どもの店のホームページから出力してくれたものでした。
私は何だか嬉しくて、そして、
もしかしたら…もしかしたら、もう一度、
ここを見てくださるかもしれないと思って
今、書き始めたのです。

というのは、お二方に本当に申し訳ないことをしてしまったので
もう一度ここで謝りたいのです。

数日前、女性から可愛らしい声でご予約のお電話を頂き、
どうやら、お連れ様のお誕生日をお祝いする目的のようでした。

ご存じの方も多いかと思いますが、
HANA HANAは、オシャレな要素がこれっぽっちもない、
普通の居酒屋でございます。
若いお二方の“お誕生日デート”にふさわしいかと言ったら、
もちろん全く自信はないわけで…
何だか面はゆいような思いで今日を迎えたのでありました。

さて、夜の営業が開始して間もなく、
例の女性から時間変更のお電話がありました。
程なく、8名さまのとっても賑やかなお客様がご来店され、
宴もたけなわというところで、
お人形のように可愛らしい男女がいらっしゃいました。

ご予約のお二方です。

男性も女性も、まだ10代ではないかと思うほどにお若くて
可愛らしいお客様でした。

コースがあるわけでもありませんし、
お二方はご注文に戸惑っていらっしゃるようにお見受けしました。
ソーキそばのご注文があったのですが、
あいにくランチでそばが終わってしまっていたので、
私どもはこちらから、タコライスをお勧めしたのです。

実は、タコライスもランチで終わってしまっていたのですが、
材料は注文してあったので、
一から作ればご用意することができたのです。

その時は他のおつまみもご注文されていたので、
タコライスのご注文は入りませんでした。

その後、他にもひと組お客様が入り、
厨房はてんてこ舞いになりました。

で、そこでタコライスのご注文が入りました。

あぁ、もうタコライスを一から仕込む隙がありません。

お二方はじっとひたすら待ってくださいました。
途中、私が「もう少しお待ちくださいますか」と
蕎麦屋の出前よろしく謝ったりしても、
笑顔で応えてくださいました。

しかし…お待たせしすぎました。

あまりにも長い間お待たせしてしまったのです。
お詫びにマンゴーの準備をしてお出ししようとは思っていましたが
そんなことでは済まないくらいお待たせしてしまったのです。

ようやくタコライスに取りかかった時、
男性から声がかかり、
「キャンセルしてほしい」と言われました。
不快な表情をお見せにならなかったのは、
おそらく、彼女が予約してくれたお店だから、という
男性の優しさなんでしょうね。

私どもに対しては当然頭に来ていただろうと思います。

ひたすら謝ってお見送りしました。
お二方とも笑顔でお帰りくださいましたが、
本当に申し訳ないことをしました。
お誕生日ですのに…。
あの後、仕切り直して
楽しいお誕生日をお祝いされているといいのですけど。
可哀相なことをしてしまったなぁ、と反省しています。

もし、これを読んでくださっていたら…
本当にごめんなさいね。