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伊坂幸太郎  KADOKAWA 2017年7月

 

 

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最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。

 

 

殺し屋にも、家族がいる。

殺し屋というと、強くて無情なイメージだが、「兜」は、妻が絶対で、妻がおそろしくて、妻にないするマニュアルみたいなものがあって、行動している様子が面白い。

 

連作になっていて、それぞれの章で、まとまっているが、これが、全体の話へとつながっていく。

 

急な話の展開に「えっ」と思ったが、

最後の「兜」の仕掛けにすっきりした気分!

 

殺し屋にも心があるのだと。

殺し屋の話にもかかわらず、

家族や友達を大切にしようとする「兜」の気持ちに胸が熱くなった。

 

「兜」と妻との出会いの場面にほっこり・・・・・・・・・

 

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