きのうの影踏み

 

辻村深月 角川書店 2015年9月

子どもの頃、流行っていたおまじないは、嫌いな人、消したい人の名前を書いた紙を十円玉と一緒に十日間続けて賽銭箱に投げ込むことだった。ある日、子どもたちは消えた子どもについて相談していて……(「十円参り」)。あるホラー作家が語る謎のファンレターの話を聞きぞっとした。私のところにも少し違う同じような怪しい手紙が届いていたからだ。その手紙の主を追及するうちに次々と怪しいことが連続し……(「手紙の主」)。出産のため里帰りしていた町で聞いた怪しい占い師の噂。ある日、スーパーで見知らぬ老女を見かけた瞬間、その人だと直感し……(「私の町の占い師」)。
怪談専門誌『Mei(冥)』に連載した作品ほか、書き下ろしを収録した全13篇。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに腕をふるった、エンターテインメントが誕生しました。

 



「ナマハゲと私」 「タイムリミット」は、襲われそうで、とてつもなく怖い!

「十円参り」は、女子の三人の友達関係の複雑さ。女性の嫉妬心がこわい。
「だまだまマーク」も、最後はぞぞぞ・・・・。

昔、はやったこっくりさんの遊び、その延長上にある「噂地図」
もし、約束を破ったら・・・・・・


「私の町の占い師」は、実際の作者の経験から書かれたのかな?


最後の
「七つのカップ」は、今までの作品とは、違って、ホッとできる内容だった。
今までが、怖い話の連続だったので、最後にこの作品を読んで、気持ちを落ち着けることができた。

お気に入り度★★★