静かな雨
宮下奈都 文藝春秋 2016年12月
静かな雨
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忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない。新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在がすべてだった行助。『羊と鋼の森』と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作。
<二〇〇四年、「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選、デビュー。 >
とあるから、この作品が、デビュー作なんですね。
パチンコ屋でたい焼き屋を営むこよみさんと行助の物語。
こよみさんを一途に思う行助の気持ちが純粋。
そして、多くを語らずとも、行助の家族のこよみさんに対する接し方が暖かかった。
静謐な印象で、これが、この作者の持つ良さであり、こういう雰囲気の作品好き!
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