バベル九朔

 

万城目学 角川書店 2016年3月

 

 

バベル九朔バベル九朔
1,728円
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作家志望の「夢」を抱き、雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めている俺の前に、ある日、全身黒ずくめの「カラス女」が現れ問うてきた…「扉は、どこ?バベルは壊れかけている」。巨大ネズミの徘徊、空き巣事件発生、店子の家賃滞納、小説新人賞への挑戦―心が安まる暇もない俺がうっかり触れた一枚の絵。その瞬間、俺はなぜか湖にいた。そこで出会った少女から、「鍵」を受け取った俺の前に―雲をも貫く、巨大な塔が現れた。著者初の自伝的?青春エンタメ!

 

「鴨川ホルモー」系の空想の世界の話。

 

祖父が残した雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしている作家志望の満大の不思議な体験。もう一つの世界に入り込む。満大は元の世界に戻ってこられるのか?

 

祖父のビルを管理する小説家志望の僕というのは、作者自身のことかもしれません。

管理人としての生活は、こんな感じだったのでしょうか?

 

カラスやネズミが登場する奇想天外な世界には、ちょっと入り込めなかったけれど、ビルには、歴史があり、3階のテナントは、今まで、開店、閉店を繰り返し、多様な店があったというところが面白かった。

 

お気に入り度★★★