フォルトゥナの瞳


百田尚樹 新潮社 2014年4月



フォルトゥナの瞳/百田 尚樹
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その男には、見たくないものが視えた。他人の「死」が。「運命」が―。幼い頃に両親と妹を亡くした木山慎一郎には、友人も恋人もいない。一日中働き、夜眠るだけの日々。夢も自信も持てない孤独な人生だった。その日までは―。


他人の死が見えたら・・・・・
その人を助けたいと思うだろう。
しかし、それは、運命を変えることは、神の冒涜になるのか・・・・・?
また、その人は、自分が死ぬとは思ってないのだから、助けようという行動は、不審に思うだろう。
特殊な能力があったとしても、見て見ぬふりをしてすごすのがいいのか・・・・・?


幼い頃に両親と妹を亡くし、今は自動車のコーティング工場で働く木山慎一郎が主人公。
特殊な能力を得た木山が、悩み苦しみ、どのような行動をとったかが描かれている。


ラストの木山の行動は、何も知らない人は、精神異常のように思える。
それでも、多くの人を助けようとした木山の行動は、貴重だ。

その気山の行動の意味を一人でも、理解者がいたってことは、よかったのか?
木山が行動を起こす前に、木山に話してあげてもよかったのにという思いがよぎる。


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