明日の子供たち
有川浩 幻冬舎 2014年8月
- 明日の子供たち/幻冬舎
- ¥1,728
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三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題 のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられるド ラマティック長篇。
児童福祉施設のイメージが変わる!
新人職員の三田村慎平は、施設の子どもは”かわいそう”と・・・・・・
一般的にそのように思っている人が多いのではないだろうか。
施設に入所している奏子はその言葉を嫌う。奏子は親に捨てられたのではないと言う。
奏子の気持ちになって、私たちの考え方の間違っているところを知る。
平田久志や谷村奏子のような“問題のない子供”というのは、ほんの一握りしかいなく、現実はもっと厳しいことが多くあるのだろうなとは、思う。それでも、施設のことをこんな風に感じている子供たちがいることも事実だろう。
猪俣先生が、進学を応援しないには、以前のある出来事が・・・・・・
でも、教え子の、その後を知ることができてよかった。
施設内にいるときよりも、そこを出てからの方が、困難なことが多いんだなと思った。普通の家庭では当たり前のことが施設の子供たちには、むつかしいことがある。いろんな課題があることを改めて知った。
いろいろな課題をどう乗り切っていくのか?問題に立ち向かっていく子供たち、それをささえる先生たち、彼らの奮闘ぶりがとてもよかった。
作者が、この本で施設のことを書いた理由、奏子の手紙の中にあった!
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