検事の死命
柚木裕子 宝島社 2013年9月 (文庫2014年10月)
- 検事の死命 (「このミス」大賞シリーズ)/宝島社
- ¥1,620
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郵
便物紛失事件の謎に迫る佐方が、手紙に託された老夫婦の心を救う「心を掬う」。感涙必至!
佐方の父の謎の核心が明かされる「本懐を知る」完結編「業をおろす」。大物国会議員、地検トップまで敵に回して、検事の矜持を貫き通す「死命を賭ける」
(『死命』刑事部編)。検察側・弁護側――双方が絶対に負けられない裁判の、火蓋が切られる「死命を決する」(『死命』公判部編)。骨太の人間ドラマと巧
緻なミステリーが融合した佐方貞人シリーズ第三作。刑事部から公判部へ、検事・佐方の新たなる助走が、いま始まる!
「心を掬う」
少しの手がかりから、
真実を突き止めていく、鋭い洞察力。証拠を求めて、浄水漕の中にも平気で入っていく、行動力。真実を求めて、最後まであきらめない佐方貞人の仕事ぶりは見事だ。
真実を突き止めていく、鋭い洞察力。証拠を求めて、浄水漕の中にも平気で入っていく、行動力。真実を求めて、最後まであきらめない佐方貞人の仕事ぶりは見事だ。
手紙が届かないという出来事に、手紙は人の気持ちを伝えるものと、犯人を捜そうとする佐方にやさしさが感じられる。
「業をおろす」
「検事の本懐 」の後日談。
「検事の本懐 」の後日談。
佐方貞人の父親のこと、なぜ自ら実刑を選んだのか。
父親の友達である和尚の立場からの優しいまなざしで描かれているところがよかった。
「死命を決する」
痴漢の事件の話。
被害者は母子家庭。加害者はいい経歴の持ち主。
どちらがうそをついているのか?
被害者は母子家庭。加害者はいい経歴の持ち主。
どちらがうそをついているのか?
どんな小さな案件にも誠意を持って真相を突き止めていく姿がいい。