ケモノの城

誉田哲也 双葉社 2014年4月


ケモノの城/誉田 哲也
¥1,728
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ある街で起きた監禁事件。保護された少女の証言に翻弄される警察。そんな中、少女が監禁されていたマンションの浴室から何人もの血痕が見つかった―。あま りにも深い闇に、果たして出口はあるのか?小説でしか描けない“現実”がここにある―。圧倒的な描写力で迫る衝撃のミステリー。


とても気持ちが悪い話で、読んでいる途中で、吐きそうになった。行っている行為は、人間じゃない。おぞましい。

九州で起きた事件をもとに描かれているようで、実際にも、これと似た事件があった。
そのことを小説を通して知らせたかったのかなあ。

監禁されている人たちは、どうして、もっと早くに逃げなかったのだろう。支配・調教され、神経が麻痺してしまうものなのか。

監禁事件とは、別に描かれている辰吾と聖子の同棲生活。
そこに訪れた聖子の父親の存在。父親は何もしないで一日過ごしている。
この辰吾と聖子と父親が、事件とどう関わってくるのか?想像は膨らむ。

まさか、ヨシオは、あの人物?
そうとは思えなかったが、あの部屋にいた時は、信じざるをえない?
こういうことで、関わっていたのかと、そこの部分は、さすが誉田さんだと構成の面白さを感じた。

しかし、虐待や死体処理のシーン等、読むのがつらかった。

お気に入り度★★★