「やりがいのある仕事」という幻想

森博嗣 朝日新聞出版 2013年5月


「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)/朝日新聞出版
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人々は、仕事に人生の比重を置きすぎた。もっと自由に、もっと楽しく、もっと自分の思うように生きてみてもいいのではないだろうか。成功するとはどういうことか?良い人生とは?すり切れた心に刺さる画期的仕事論。人生を抜群に楽しむための“ちょっとした”アドバイス。

仕事とはどういうものなのかから始まり、自分に合った仕事とはなにか?これからの仕事の動向、そして、若者の質問にも答える形で構成されている。

作者は、大学の助教授時代には、研究に没頭。その後小説家として成功。もう一生暮らすだけの金は持っている。今1日1時間の仕事しかしていない。あとは好きなことに時間を使っている。そんな作者が語る仕事論。


<質素な生活ができる人は、ときどき適当に働いて、のんびり生きれば良い。贅沢な生活がしたい人は、ばりばり頑張って働いて、どんどん稼げば良い。いずれがえらいわけでもなく、片方が勝者で、もう一方が敗者というわけでもない。>


これを読んだがらといって、仕事に関しての悩みが簡単に解決できるわけではないだろうが、やりがいのある仕事をしなければいけないという気持ちからは逃れられ、気持ちが楽になるように思う。


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