クラウドクラスターを愛する方法

窪美澄 朝日新聞出版 2012年10月


クラウドクラスターを愛する方法/朝日新聞出版
¥1,260
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「輝くような人生の流れに乗るためのボートは、どこにあるんだろう」。
誕生日を間近に控えた大晦日の朝、3年間一緒に暮らした彼が出て行った。
その原因は……



クラウドクラスターを愛する方法

恋人と喧嘩して恋人が出ていったところから物語は始まる。
何が原因なのか、明確なことがわからないまま、母親と再婚した相手と暮らす家に遊びに行き、次に、母親の姉妹たちと新年を祝う様子が描かれている。大きな事件が起きるわけではないけれど、家族と接している時、過去のことが思い出され、何を思っているかがだんだん明確になってくる。

家庭内の不和、弟のこと、恋人のこと・・・・・・・・・・・
読んでいくうち、主人公の心の奥底が見えてくる。

周りが幸せそうに見えて、自分だけ不幸に思ってしまう・・・・・・・・・そんな心の葛藤が描かれていた。
自分の帰る場所を探していたんだということに気付く物語。

そのままの自分でいいと言っているような気がした。


キャッチアンドリリース

11歳の子どもの親が離婚に発展していく様子が
子どもの目線で描かれている。
親の都合で生活が帰られていく子供たちの気持ち・・・・・
大人の身勝手さによって、影響を受ける子どもたちの気持ちが心に迫ってきた。


お気に入り度★★★