政と源
三浦しをん 集英社 2013年8月
- 政と源/三浦 しをん
- ¥1,470
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東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知っ た源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはず なのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!
大学を出て銀行員だった政と小学校もろくに卒業せず簪職人になった源。育ちも考え方も性格も違う二人だけど、よく一緒にいる。若い者のためには、2人で力を合わせて立ち向かう。
政は、妻が家を出て娘夫婦と暮らし、自分はひとりなのに、源は、弟子とにぎやかにしているのをみて、嫉妬したり・・・・・・・
ぎっくり腰になった時、源が助けてくれてありがたく思ったり、疎ましく思ったり・・・・・・・
わかるわかるその気持ち。
政と源の今、昔の恋物語、そして、源の弟子の徹平の恋・・・・・・・
気持ちの暖かくなるすてきなお話だった。
政と源、70歳になって、こんな相手がいていいなー