母性

湊かなえ 新潮社 2012年7月


母性/新潮社
¥1,470
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母と娘。二種類の女性。美しい家。暗闇の中で求めていた、無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました―。そしてその日、起こったこと―。

女子生徒が4階の自宅から転落。事故なのか?自殺なのか?

母と同じ感性を持ち、母に褒められたいためにすごしてきた。自分の娘も分身のように同じ考えだと思ってきた。しかし、娘は違う・・・・・・・

娘は、親から虐待されるわけでもなく、外からは、愛情を注がれて育ったようにみえる。しかし、心の行き違いがある。

そういった娘を愛せない母と母から愛されない娘の微妙な心の動きを「母の手記」「娘の回想」という形で表現されている。

母性って何なのでしょう?最近では、子どもがいるからといって、誰もがもな持ち合わせているというものでもないようだし・・・・・・・・

義母との関係等、他に道はなかったのだろうか?


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