禁断の魔術 ガリレオ8

東野圭吾 文藝春秋 2012年10月

禁断の魔術 ガリレオ8/文藝春秋
¥1,470
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湯川が殺人を?「自業自得だ。教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ」。ガリレオシリーズ初の完全書き下ろし。


事件を湯川が解決していく短編集。「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編。


テレパシーも科学で証明できるのかと思いきや・・・・・

事件の奥に隠された想いにせまっているところがいい。人間ドラマが展開されている。


なかでも「猛射つ」が、秀逸。
高校生の時、クラブ存続のために湯川に協力を得た古芝伸吾。
彼が事件に巻き込まれるが、湯川は、教え子である古芝伸吾を信じる。その姿勢がいい。
教育者として、科学者としての湯川の覚悟が感じられた。


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