ジグβは神ですか

森博嗣 講談社 2012年11月


ジグβは神ですか (講談社ノベルス)/森 博嗣
¥1,050
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芸術家たちが自給自足の生活を営む宗教施設・美之里。夏休みを利用しそこを訪れた加部谷恵美たちは、調査のため足を運んでいた旧知の探偵と再会を果たす。 そんななか、芸術家の一人が全裸で棺に入れられ、ラッピングを施された状態で殺されているのが発見される。見え隠れするギリシャ文字「β」と、あの天才博 士の影。萌絵が、紅子が、椙田が、時間を超えて交叉する―。ついに姿を現した天才博士。Gシリーズ最大の衝撃。惹かれ合う森ミステリィ。


大学生だったの4人は、それぞれの道に進んでいる。加部谷は、県庁職員、雨宮はTVレポーター、山吹はM大学教授、海月は、W大学生・・・・・・年月を感じるなあ。

美之里を訪れた加部谷、雨宮、山吹。その様子なんかは、大学の時のままだなと思ったりする。ここに、海月が加われば・・・・などと思ってしまう。

あまり話をしない海月だが、彼の話すことには、筋が通っている。その話をうっとりと聞く加部谷の気持ちを思うと、何か切なくなってくる。

この4人に加え、萌絵、虹子、睦子らのその後の様子がうかがえただけで、もう、うれしくって。今までのシリーズのつながりなんかも感じられて、一歩、深まった感じ。


事件は解決されているものの、その動機については、ついていけないな。このシリーズは、こういう世界観だったかな?ミステリーを超越している感じ!?


お気に入り度★★★