いとみち 二の糸

越谷 オサム 新潮社  2012年9月


いとみち 二の糸/越谷 オサム
¥1,365
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ちっこくて泣き虫で祖母譲りの濃厚な津軽弁。「ドジッ娘」界の最終兵器、相馬いとが、高校二年生になりました。

いとみち」 のあのいとちゃんも高二になったのか。いまでもメイドカフェで三味線弾いてるのかと思ったら、地元新聞が取材に来るほど評判になっていた。

しかし・・・・・・・・・
メイドカフェの先輩たちになぜか、避けられている。。過剰なスキンシップのとり方でいとをたじろがせていた智美が声をかけてこなくなった。幸子も出勤時間前10分前に店につき「おはよう」の挨拶をかけるが、抑揚のない声で挨拶するだけで、すぐに仕事にもどってしまうのだ。

高二になったいとたちは、クラスわけで、早苗、美咲、絵里と別れてしまう。そして、新しい担任は、他校から赴任してきた・・・・先生だった。

新しく入った写真同好会では、早苗とけんかしてしまう。

前半は、どんよりと暗~いことばかりおこるいとちゃん。

ところが、後半、いとちゃんの懸念が吹っ切れるうな幸せな展開となり、よかった、よかった。

いとちゃんは、三味線を持つと、人が変わったようにかっこいいなあ。

今回登場した石郷鯉太郎のキャラがとってもいい。

いとちゃんにも好きな人が現れ、顔が赤くなるいとちゃんがいじらしかった。

「いとみち」を読んだ時は、「二の糸」が、出るとは思わなかったが、この調子で「三の糸」と続いてくれるとうれしいな。


お気に入り度★★★★