サラの鍵

監督 ジル・パケ=ブレネール
出演 クリスティン・スコット・トーマス, メリュジーヌ・マヤンス, エイダン・クイン
2010年 フランス


サラの鍵 [DVD]/クリスティン・スコット・トーマス,メリュジーヌ・マヤンス,エイダン・クイン
¥3,990
Amazon.co.jp

タチアナ・ド・ロネのベストセラー小説を映画化した感動作。パリで暮らすアメリカ人女性記者・ジュリアは45歳で待望の妊娠を果たすが、夫から受けたのは思いも寄らぬ反対だった。そんな人生の岐路に立った彼女は、ある取材で衝撃的な事実に出会う。



夫の父が昔住んでいたという部屋を借りようとしているジュリア。彼女は、この部屋の昔の住民のことを調べる。
 
ジュリアの今の状況と昔のサラの状況が交互に描かれている。


一斉検挙の朝、サラは、弟の身を守るため、弟をクローゼットに閉じ込め鍵をかける。すぐに家に戻れると思っていたのだろう。ところが、収容所に送られ・・・・・

ずっと、鍵を大事に持ち、自分の体が弱ってしまっても、弟のことをずっと思い続けるサラの気持ちが切ない。
 
サラは、自分のした行為をずっと背負って生きていたのだろう。つらかっただろうな。
 

 
45歳のジュリアは、待望だった子どもを授かる。しかし、生むことに反対する夫。彼女は、決断ができないまま、部屋の住民についての調査を続行する。
 
サラの過去を明らかにすることはいけないことなのか。ジュリアはサラの子どもと会うが、彼にサラの過去のことは何も知らされていなかった。なのに、過去を穿り出していい結果となるのか。



戦争だったから・・・・と一言で終わらせてしまってはいけないことがある。たとえ、悲しい出来事であっても、それでも、真実は語り継がれるべきことなのだ。事実を知ることで、新しい希望が見えてくる場合があるということを感じた。


お気に入り度★★★★★