花酔ひ

村山由佳 文藝春秋 2012年2月

花酔ひ/村山 由佳
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結城麻子・東京の呉服屋の一人娘「夫婦のつながりは、セックスだけじゃないでしょう?」×桐谷正隆・千桜の夫。婿養子だが野心家「俺は、今すぐにでもあん たを抱きとうてたまらんのや」、桐谷千桜・京都の葬儀社の社長令嬢「もう逃がさへん。あんたはうちの奴隷や」×小野田誠司・麻子の夫。ブライダル会社の営 業「お願いだから、もう苛めないでくれ」。共犯関係は緊張を帯び、秘密の濃度は高まり、堕ちていく―身も心も焼き尽くすねじれた快楽の行方。恋ではない、 愛ではなおさらないもっと身勝手で、もっと純粋な、何か。夫婦だからこそ言えない秘密がある。『ダブル・ファンタジー』を超える衝撃の官能の世界。



すごいなあ、これ。表現力の豊かさゆえ、相手にのめり込んでいくその気持ちに興奮を覚える。


セックスにも相性というのはあるのか。

今まで気づかないでいたことが、一人の人との出会いにより、新しい発見へとつながる。
自分の性癖を知っていて、求めていた人にやっと出会う。


夫婦という立場を離れて、快楽におぼれていく。

こうなったら、どこまで突き進んでいくのだろう、どこまで落ちていくのだろうと読み進めていった。

なるほど、そういうところで落ちついたか。麻子だけがずっと知らないまますごすのだろうな。

お気に入り度★★★