四つのいのち


監督 ミケランジェロ・フランマルティーノ
出演ジュゼッペ・フーダ
2010年

四つのいのち [DVD]/ジュゼッペ・フーダ
¥3,990
Amazon.co.jp

ミケランジェロ・フランマルティーノ監督の長編第2作。南イタリアのカラブリア地方を舞台に、人間、動物、植物、○○の自然の中で繰り広げられるそれぞれのドラマを綴る。一切のセリフを廃し、地球上に共に生きることの意味をシンプルかつ力強く表現。

予告編も見てないし、内容も知らずにこの作品を鑑賞。

四つのいのちとは?人間、動物、植物は、わかるとして、あと一つは何なのだろうと疑問でした。DVDのパッケージににあるお山のようなものっていったい何なの?

映画の冒頭に穴から水蒸気のようなものがところどころ噴き出していて、火山?にしては変だし・・・・
これは、最後まで見て納得。人の生活になくてはならないものだった。これが四つ目のいのちとは、おもいもよらなかった。

これといった物語があるわけでもなく、ドキュメンタリータッチで日常を描いている。

のどかな風景に心洗われる。そこには、この地方の人たちの素朴な生活がうかがい知れる。この地方ではお祭りが大きな楽しみの一つなのだろう。

山羊たちが列をなして歩いていく様子は、圧巻。
それに対して、山羊が家の中でわがもの顔でいたり、子山羊が台の上を取りあったり・・・・・
また、止めてあった車が動き出したときの犬のあわてよう・・・・・・
どこかユーモアのある映像もある。

死んでいくもののあり、新しい命の誕生もある。それの繰り返し。
四つのいのちは、まわりまわってつながっているんだなあと感じる。

台詞や音楽がない分、自然界の音や空気感をより深く感じた作品だ。

お気に入り度★★★★