夢違

恩田陸 角川書店 2011年11月

夢違/恩田 陸
¥1,890
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夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、亡くなったはずの女の影に悩まされていた。予知夢を見る女、 結衣子。俺は幽霊を視ているのだろうか?そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する集団白昼夢。狂乱に陥った子供たちの「夢 札」を視た浩章は、そこにある符合を見出す。悪夢を変えることはできるのか。夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは―。人は何処まで “視る”ことができるのか?物語の地平を変える、恩田陸の新境地。

夢を視覚としてとらえるするなんて、なんとおもしろい設定。人類は可視化することで進化してきた。ほんとにそうだ。夢が可視化できたら、他の人にも見ることができ、いろんな可能性がでてくるだろう。しかし、いいことばかりではない。

予知夢を見るという結衣子。その特殊なの力。予知したことをその人に知らせば、人からは、災いを呼ぶ女だと思われる。災難に遭うであろうことをわかっていても助けることができないジレンマ。結衣子のとって予知夢はいいことがなかっただろう。


小学生たちが消えてしまう。この小学生はなぜ消えたのか。どこへ行ったのか。そして、時として現れる結衣子の幽霊は何か意味があるのか。どうなってしまうのかとわくわくしながら読んだのだが・・・・

夢の話だけに私も夢を見ているような感覚。よくわからないところが多いまま終わってしまった。

おもしろい展開のわりに、ラストが・・・・・・・・・その二人はいいとして、他の人は?
まあ、作者の作品なら、いつものことかと納得してしまう・・・・・・・・・

お気に入り度★★★