ラブ・ケミストリー

喜多 喜久 宝島社 2011年3月
ラブ・ケミストリー/喜多 喜久
¥1,470
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どんなに複雑な物質であっても、瞬時に合成ルートを編み出す能力を持つ大学院生・藤村桂一郎。ところが彼は研究室にやってきた新人秘書・真下美綾にひと目 惚れし、能力を失ってスランプに陥ってしまう。そんなある日、カロンと名乗る黒衣の妖女が「キミの能力を取り戻してあげる」と現れ、美綾への告白を迫る が…。東大で理系草食男子が巻き起こす前代未聞のラブコメ&ミステリー。東大卒の著者が描く“日常系コメディ”登場!天才的化学センスをもつ藤村 桂一郎は、初恋によってスランプに!突然現れた死神・カロンに振り回され、超オクテの草食男子はどこへ行く!?

東大大学院生の藤村桂一郎は、今までに付き合った女性がいたわけではなく、恋愛に関してはとてもうぶ。その彼が一目ぼれ。彼女と付き合うようにするにはどうしたらいいのかと、周りに助言を受け、彼女に気を惹こうとしている様子が、おもしろく、ほほえましかった。

有機化学のことは、よく知らないが、わかりやすい説明に、そんな研究をしているのかと有機化学のことをちょっと知った気分。おおきな課題にはみんなで協力して作り上げていくものなのだな。

結果がすぐに出るような研究でもないだろうが、その世界に打ち込めるということ、それはそれで素晴らしいことだ。

ラスト、みんながおさまるところにおさまったという感じで、よかったのだが、カロンのすることって、なんでもあり?って気がする。ちょっとできすぎって感じた。


カロンに「彼を助けてもらえませんか」とお願いしたのは誰なのかがミステリー。さらっと読めるラブコメだ。

お気に入り度★★★