ユリゴコロ
沼田まほかる 双葉社 2011年4月
亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、あるいは事実に基づく 手記なのか。そして書いたのは誰なのか。謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋 愛ミステリー!
亮介は幸せな日々を送っていたのに、恋人が失踪、父親は癌とわかり、その父親よりも先に母親が事故で死んでしまう。一度に不幸が襲ってきたという感じだ。そんな時見つけたノート。そこには、おそろしい内容の告白が・・・・・・・
これは誰が書いたのか。小説なのか。事実なのか。・・・・・・・・・・
そのノートは、とても気味悪い内容であった。関係のない私たちが読んでも、そうなのに、もしかしたら、自分ともかかわりがあるかもしれないという思いで読んでいる亮介の気持ちを推し量ると、とても恐ろしかっただろう。
現実とノートとが、交互に描かれているが、この先どうなるのかと先を読まずにはいられない。あの人のこと、私は少しも気づかなかった。
こんなおぞましい内容の話であったのに、さわやかな終わり方なのだ。犯した罪を許してもいいのかという思いと同時に、深い愛情を感じたお話だ。
お気に入り度★★★★★
沼田まほかる 双葉社 2011年4月
- ユリゴコロ/沼田 まほかる
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、あるいは事実に基づく 手記なのか。そして書いたのは誰なのか。謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋 愛ミステリー!
亮介は幸せな日々を送っていたのに、恋人が失踪、父親は癌とわかり、その父親よりも先に母親が事故で死んでしまう。一度に不幸が襲ってきたという感じだ。そんな時見つけたノート。そこには、おそろしい内容の告白が・・・・・・・
これは誰が書いたのか。小説なのか。事実なのか。・・・・・・・・・・
そのノートは、とても気味悪い内容であった。関係のない私たちが読んでも、そうなのに、もしかしたら、自分ともかかわりがあるかもしれないという思いで読んでいる亮介の気持ちを推し量ると、とても恐ろしかっただろう。
現実とノートとが、交互に描かれているが、この先どうなるのかと先を読まずにはいられない。あの人のこと、私は少しも気づかなかった。
こんなおぞましい内容の話であったのに、さわやかな終わり方なのだ。犯した罪を許してもいいのかという思いと同時に、深い愛情を感じたお話だ。
お気に入り度★★★★★