ミックマック

監督 ジャン=ピエール・ジュネ
出演 アンドレ・デュソリエ, ニコラ・マリエ, ジャン=ピエール・マリエル, ヨランド・モロー
2009年

ミックマック スペシャル・エディション [DVD]/アンドレ・デュソリエ,ニコラ・マリエ,ジャン=ピエール・マリエル
¥3,990
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『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督が、反戦や軍事産業批判をテーマに描いた最新作。発砲事件に巻き込まれ、頭に流れ弾が残ってしまったバジル。仕事も家もすべて失った彼は、ユニークな特技を持つ仲間たちと共に、ある計画を決意する。



最初、なかなか物語に入り込めなかったが、バジルが、仲間7人と出会ってからがおもしろくなってきた。

バジルは、父親が死んだ原因となった地雷を作った会社と自分の頭に残る弾丸を作った会社を偶然見つける。バジルは、その2つの会社に復讐しようとするのだ が、それを知った仲間が協力を申し出る。その仲間とは、人間大砲の記録を持つ男、体を自在に曲げられる軟体な体を持った女、ガラクタでロボットを作る 老人など特殊な技能や特技を持った集団。彼らは、その技能や特技を生かして、会社にいたずらを仕掛けるのだ。そのやり方といったら……とても面白かった。

いたずらといっても、大仕掛けなものだけど、決して人を殺めることはない。そこが、戦争の武器を作っている企業に対する抗議でもあり、静かに反戦を訴えている。復讐は殺さなくてもできる。こんな方法もあるのだと何かほっこりできる映画だった。


お気に入り度★★★★