錨を上げよ 上

百田尚樹 講談社 2010年11月

錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)/百田 尚樹
¥1,995
Amazon.co.jp

戦争が終わってちょうど十年目、いまだ空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。高度経済成長、六十年安保闘争、東京オリンピック、大阪万博、よど号 ハイジャック事件、日本列島改造論、石油ショック―激動の昭和の時代、生まれながらの野生児、作田又三は、人生という荒海を渡っていく。いざ、海図なき嵐 の海へ。さあ、錨を上げよ!疾風怒濤の2400枚。圧倒的青春小説。

昭和30年大阪生まれの作田又三の小学生からの学生生活を描いている。

弟たちはおとなしく、出来がよいが、又三は小さいから、ケンカ坊主だった。小学、中学、高校と、周囲に合わせようとせず、自分の思いのまま行動し、かっと なって手が出てしまう。女性に恋をすると、あと先の見境がなくなり、女性に執着する。この繰り返しだったのではないか。その時その時に、又三は、考えを巡らせるのだが、 少しも成長してないような気がする。

高校を出て、一度就職したのに、大学をめざすなど、又三の生き方は、予想がつかない。まさに怒涛の人生だ。

この先どうなるのか、少しは気になるのだが、上巻600ページもあったので、読むのに疲れた。下巻は、もういいや。

お気に入り度★★★