ずっとあなたを愛してる

監督 フィリップ・クローデル
出演 クリスティン・スコット・トーマス, エルザ・ジルベルスタイン, セルジュ・アザナヴィシウス, ロラン・グレヴィル, フレデリック・ピエロ
2008年

ずっとあなたを愛してる [DVD]/クリスティン・スコット・トーマス,エルザ・ジルベルスタイン,セルジュ・アザナヴィシウス
¥3,990
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15年の刑期を終えたジュリエットは、妹レア夫婦の家に身を寄せる。長年離れていたために、姉妹関係もぎこちないが・・・・

ジュリエットは、どんな罪を犯したのかは、映画を見ているとわかってくる。なぜ、そうしたか、その理由を知らずにその事実だけを知った人の反応は、彼女を排除する。

レアの夫もそのひとり。娘たちの面倒をみてもらうのも嫌がり、いつ出て行くのかと妻(妹)に詰め寄る。

レアの娘は、ジュリエットが、かわった人だと思うが、そんなことは気にせずに話しかけていく。

罪を犯していることを知っている大人は、偏見でみてしまうが、子どもはそうでない。ジュリエットの心の暖かさを肌で感じつことができるのだろう。

最初は、生きることも死ぬこともままならず、ただ無表情であったジュリエットだった。世間は、いい人ばかりでなく、いやなこと、悲しいこともある。しかし、妹の家で暮らし、仕事を見つけ、さまざまな人と触れ合ううちに、徐々に心を開いていく様子がよくわかる。

ジュリエットの私のことなど忘れていただろうという問いかけに対し、毎日別れてからの日数を書いていたというレア。ずっと、つながっていたその思いに胸が熱くなる。離れていた時期があっても、一緒に暮らした姉妹の絆の強さを感じた。

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