世界でいちばん長い写真

誉田哲也 光文社 2010年8月

世界でいちばん長い写真/誉田 哲也
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親友の洋輔が転校してしまい、宏伸は元気がない。クラスでも冴えないし、クラブ活動の写真部でも、部長の三好にきつくあたられる。そんなある日、宏伸は不思議なカメラと出合う。それは、長い、長~い写真が撮れるカメラだった…。


主人公の宏伸は、特に何かに秀でているわけでもないし、特に夢中になっているものもない、あまり特徴のないような、どちらかというと冴えない普通の中学生。

でも周りには、特徴のある登場人物が・・・・・

温子さん、見た目はとてもイケてるけれど、たばこや酒ギャンブルまでするという21歳の従姉。でも、宏伸にいろいろ協力してくれて、頼れるお姉さんって感じだった。

宏伸のお祖父ちゃんの店、リサイクルショップ竹中には、修理された廃品が置いてあって、中にはいいものがいっぱいありそう。

 
宏伸が、不思議なカメラに出会ってからがおもしろい。学校の生徒たちも巻き込んでいく展開。そして、いつのまにか宏伸にもやる気がでてくる。こういう、みんなで協力して一つのことを成し遂げるって話好きだな。

宏伸が撮った写真、どんなのだろう?想像が膨らむ。見てみたいな。

お気に入り度★★★★