カッコウの卵
東野圭吾 光文社 2010年1月
- カッコウの卵は誰のもの/東野 圭吾
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スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実 を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。
有名なスキーヤーを父親の持つ風実。小さいときから、スキーの大会でいい成績を残している。父親の血を受け継いでいるのかと思ったら、意外な事実が浮かび上がる。
柚木に才能を見出されれた鳥越伸吾。お金のために、クロスカントリーのスキー選手として練習をするが、すばらしい能力をみせる。しかし、彼には、他に音楽というしたいことがあったのだ。
能力には関係ない。努力と結果がすべてなのか。
親からもらった遺伝を有効に生かし、練習を重ね、いい成績を納めることが幸せなのか。
風美の競技出場を妨害する脅迫状は誰の仕業か。風美の親は誰なのか。という本筋を追っていく中で、そんなことも考えた。
思わぬ展開もあり、安心して見れる2時間ドラマのサスペンスを見ているような感じのお話だった。
お気に入り度★★★