真綿荘の住人たち


島本 理生 文藝春秋 2010年2月


真綿荘の住人たち/島本 理生
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大和葉介は、東京の大学に合格し、朝夕食事つき、うるさい規則は一切なしという真綿荘に下宿する。一階には大家で小説家の綿貫千鶴と彼女の内縁の夫で画家の真島晴雨。二階には事務員の山岡椿、女子大生の鯨井小春が住んでいた・・・・・・


真綿荘では大家さんが食事を作ってくれて一緒に食べる。大家族のような関係はアットホームな感じがする。こういう共同生活もいいもんだなと思った。


それぞれの恋愛が描かれているが、中でもインパクトが強いのは、千鶴と晴雨の関係。私には到底理解できなかったけれど、人には理解できなくても、その人にとっては意味があるのだと思う。最後に晴雨が持ってきたもの、このオチが気に入った。

お気に入り度★★★