陽気なギャングが地球を回す
伊坂幸太郎 祥伝社 2003年2月
伊坂幸太郎 祥伝社 2003年2月
- 陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)/伊坂 幸太郎
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嘘を見抜く名人成瀬、天才スリ久遠、演説の達人饗野、精確な体内時計を持つ女雪子。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。
伊坂ファンといいながら、映画化もされているこのお話、まだ読んでなかった！
4人の個性がはっきりしていて、それぞれの特技を生かして行動しているところがすばらしい。銀行強盗中、饗野の演説など、笑えた！
銀行強盗は、悪いことに違いないけれど、誰も傷つけず、さらりとお金を奪っていくあたりは見事だ。
４人が出会ったきっかけも、偶然ではなく、出会うべくして出会った感がいい。
複線がいろいろあって、どんなことでも、後で関係してくるので、ああ、こんなところでつながるのかと思いながら読むのがおもしろい。
くすくす笑いがおこる楽しい会話、テンポよく軽快なタッチで繰り広げられる世界を楽しんだ。
お気に入り度★★★★