4ヶ月、3週と2日


監督 クリスティアン・ムンジウ

出演 アナマリア・マリンカ, ローラ・ヴァシリウ, ヴラド・イヴァノフ

2007年



4ヶ月、3週と2日 デラックス版 [DVD]
¥4,242
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1987年、チャウシェスク独裁政権下のルーマニア。大学の寮の一室でガビツァとオティリアの会話。身支度をしてどこかへ行く様子。そして、オフィリアが、ガビツァが予約したというホテルへ行くが、予約が入ってないという。果たして、ホテルは取れるのか。何のためにホテルを利用しようとするのか・・・・・・・・・ミステリアスな雰囲気が漂う。

ガビツァの計画性がなく、人任せの行動にイライラする。オティリアは、友だち思いの気持ちはわかるが、そこまで献身的につきあう必要があったのか。そして、なにより、あの医者の上から目線の態度には腹が立った。


ボーイフレンドの家での会話が弾む食事の場面で、オフィリアの焦燥感がよくでていた。カビツァのことでありながら、明日はわが身。その気持ちをボーイフレンドにぶつけるも、彼の答えは、的を得ていない。オフィリアの怒りが随所に感じられた。


心配して、ホテルに戻るも、カビツァは、何かのんびりしているような感じがした。


友だちのために奔走したオフィリアの1日を描いているだけなのに、暗いルーマニアの時代背景が浮かび上がってくる。


彼女たちはこれから、どうするのかは、見るものにゆだねられている。余韻が残るというか、怒りが消えないというか・・・・・・・・・・・・


うまい作りだと思うが、女性の弱い立場を描いた作品は、絶賛することはできなかった。


お気に入り度★★★★