本「ロードムービー」

ロードムービー

辻村深月　講談社　2008年10月

ロードムービー
小学生のトシとワタルは春休みに家出をする。トシにはある計画があったのだ。家に電話を・・・

友達学級委員のトシが、ワタルと友達になったことから、トシはアカリらからいじめられるようになる。それでも、トシはワタルと友達になったことがうれしかった・・・・

トシとワタルの友情がすばらしい。トシの夢である生徒会長に立候補。そのときの応援演説がとてもよかった。

そして、このトリックにしてやられたり・・・・

道の先

アルバイト先の塾で、生徒の千晶は、講師をやめさせることで有名だった。そんな千晶から、俺は好かれているようだ・・・・・

千晶は、大人びてるが、誰かに受け止めてほしいという気持ちがよく出ていたように思う。たいした男でなかった少年が、今は、まともな学生になっている。その彼なりの成長がうれしかった。

雪の降る道

病気で休んでいるヒロくんのためにみーちゃんは、学校からの手紙を届けたあと、ヒロの部屋にやってくる、そしてお土産を並べて帰っていくのだった・・・・・

このみーちゃんがけなげでかわいい。

冷たい校舎の時は止まるのあの人だって、思うとわくわくする。あの頃、どんなだったか、大きくなってどうしているのかが、垣間見れて満足の1冊だった。

お気に入り度★★★★